時浦兼(トッキー)

感動の憲法議論・第75回ゴー宣道場

時浦兼(トッキー)

2018年 8月 7日

立憲的改憲をテーマとする
ゴー宣道場の画期となった一昨日。
その感想をご紹介します!

 



今回の道場も特筆の回だったと思います。
回を重ねてきた憲法議論の集大成。
文字面の改憲(思想無く危うい加憲)ではなく、
立憲の意味に基きどう日本の統治改革を
していくのかを示す憲法改正
---それが条文案という「言葉」
として発表・説明されました。

  【追加する条項】第九条の二、
ここに議論されてきた統治改革の内容が
「法の言葉」として綿密に盛り込まれていることが、
説明を聴くうちに次第に見えてくるように感じました。
厳しい制約をかけた【武力】【交戦権】という
言葉が明確に記されており、
「自衛隊」という言葉は無い。

  「ここが一番難しいところです、いいですか?」
と皆の反応を確かめるようにゆっくり話す山尾議員。
その中で「法技術」という言葉が何度か出てきました。
条文は、一般の文章とは違う“巾”があり、
同時に政権が恣意的に操作することを許さない
“鋼の縛り”でもある言葉遣いで
出来ているということが伺えます。

  この第六項目---
「我が国は、世界的な軍縮と核廃絶に向け、
あらゆる努力を惜しまない。」の意に打たれました。
よしりん先生が「二枚舌になっても構わない」
とさえ仰った、深くまた切なさを感じる項です。

  現政権が典型のように、憲法の巾を悪用し、
無視し、法の言葉を破壊していくのが今進行し、
また一方では九条にあやかること=平和維持
と信じ込む。---憲法はそれこそ
“涙を流している”状態だと思います。

  権力を手にした人間がどんなに増長し、
初心からかけ離れてバランスを失っていくかは、
古今東西頻繁に起こる経過だと思います。
(権力者はもちろん、勘違いした庶民に至るまで、
この過程から免れていないのではないでしょうか
・・・あなおそろしや;;)

 「人治主義はダメだ、法治主義こそ。」と
立憲主義について道場でも繰り返し語られてきました。
よくも悪くも人は生ものなので揺らいでいる
・変化していくのだと思います。
そうした人間がそれこそ人知を集めて
【憲法】を作り権力を縛る手立てを持ち、
「私」に翻弄されない「公」を保っていく。
  人間の不安定さを重々自覚した上で、
揺らぎながらバランスを保とうとする
意志の顕れとして「憲法議論」がなされるんだ、
と何だか感動しています。
(和ナビイさん)

 


 

ついに対案は姿を現した!
これからは、どちらの案が優れているか
という新たな戦いのステージに入ります!
注目の山尾志桜里条文案は
こちらからご覧ください!

山尾志桜里・自衛権統制規範としての憲法九条案