高森明勅

自衛隊員が「ゴッド・ブレス・アメリカ」を合唱

高森明勅

政治・経済
2019年 7月 11日

軍事コンサルタントで元アメリカ陸軍大尉だった飯柴智亮氏。
米軍現役時代に日米共同演習に参加した。
その打ち上げの時に、自衛隊員らが「ゴッド・ブレス・アメリカ」を
合唱する場面に出くわして、「情けなくて涙が出そうに」なったという。

「自分が愕然としたのは、打ち上げのとき、自衛隊員たちが
『ゴッド・ブレス・アメリカ』を合唱したことです。
この歌はアメリカの準国歌と言っても過言ではない曲です。
この曲が流れるとき、米国人は全員起立します。
それを『ガイジン』である日本人がなぜ歌うのか――
いくらアメリカ軍人に対するサービス精神からとはいえ、
やっぱりこちらからすると『ドン引き』ですよ。
ちなみに、歌詞はこうです。

アメリカに、我が愛する土地に神のご加護がありますよう。
神がアメリカとともにあり、アメリカを導きたまいますよう。
夜の闇の中でも、天上から光で照らしてくださいますよう。
山々の彼方から、大草原を越え、白波の大海原まで、
神よアメリカを守りたまえ、我が祖国を。

…きつい言い方を承知で言えば、
奴隷がご主人様に対してこびへつらっているイメージしか感じませんでした。
それをしかも一般人ではなくて、自衛隊の将校クラスが歌っている。
これは国辱ものですよ。
情けなくて涙が出そうになりました。
でも本当に情けないのは、それを情けないと思っていない日本人です。
もう最初から奴隷根性が染みついている。
ここから脱却するのはなかなか大変だと思います」

自衛隊員が「神よアメリカを守りたまえ、我が祖国を」と歌って平気なのは、
どう考えても普通ではあるまい。

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