小林よしのり

ポカQから筆ペンのアドバイス

小林よしのり

日々の出来事
2019年 7月 1日

今朝のわしの質問に対して、ポカQから返事が来た。
漫画家がどんな些細なことにこだわって描いているのか、
その一端が分かるので、記しておこう。

「筆ペンの件ですが、此のペンはかなり意識して筆先の
キャップをしないとすぐダメになります。だいたい20秒
使わないと乾きます。コマメに嵌めるキャップは筆先に
チョコンと付いている白いヤツで大丈夫です。1時間
以上離席する場合はそのうえに透明なキャップを嵌めて
ください。一度乾いてしまったら筆先を一瞬水につけて
ティッシュで水気を拭いて試し書きしてください。甦る
コトがあります。それで駄目なら交換してください。」

20秒で乾くから、メールの返事を打つ間に乾いちゃうん
だよなあ。
この白いキャップというのが、ものすごく小さくて、
キャップの穴に筆先を入れるのは、針の穴に糸を通すみ
たいな作業なんだな。
めんどくさいのなんのって。

しかもこの小さなキャップはそこいらに置いていたら、
いつの間にかなくなることが多くて、探すのが大変なん
だな。

メーカーはもっと便利な筆ペンを作ってほしいが、
この筆ペン、Gペンより細い線も太い線も出せるから、
便利なんだよね。

1時間以上離席する場合って、一日でも二日でも、透明
なキャップなんか嵌めたことがない。
なぜなら透明なキャップは捨てるものかと思っていたん
だよなあ。捨てていた。
二重にキャップをするのか、めんどくさいなあ。

筆先を一瞬水につける技もやったことがなかった。
これからはそれを試してみる。

な?漫画家というものは、ちっちゃなことを気にして
描いてるんだよ。
繊細でなければやれない職業なんだな。