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皇女和宮を持ち出した有識者会議報告書の呆れた時代錯誤ぶり
皇女和宮を持ち出した有識者会議報告書の呆れた時代錯誤ぶり
高森明勅
高森明勅 無理筋で現実味のない皇族数の確保策でお茶を濁した有識者会議報告書。 その知的水準を測る一例として、最も基礎的であるはずの「皇族」 という概念を巡る混乱ぶりを取り上げておく。 「皇族」概念、原則上の転換 「皇族」という概念は、前近代と近代以降で違っている。 大まかに整理して示そう。 前近代の場合(しばしば「皇親」と呼称された)は以下の通り。 ①女性皇族が皇族で...
男系について正しく説明できない有識者会議報告書のお粗末さ
男系について正しく説明できない有識者会議報告書のお粗末さ
高森明勅
高森明勅 政府の(法令に基づかない)私的諮問機関として 設置された有識者会議の皇族数確保策についての報告書。 皇位の安定継承という本来の課題を“先延ばし”して、 無理筋で現実味のない、女性皇族と国民男性による世帯の創設と、 憲法が禁じる「門地による差別」に該当する、特定の家柄の子孫 (国民の中の皇統に属する男系の男子)だけ “特権的”に養子縁組その他の法的措置による ...
女性神を「天上の主宰神」とする日本神話のユニークさ
女性神を「天上の主宰神」とする日本神話のユニークさ
高森明勅
高森明勅 わが国における文化人類学の確立に大きな貢献をした石田英一郎。 神話的な世界観を巡り興味深い指摘をされていた (「2つの世界観」『東西抄』所収)。 2つの世界観 「最近の二千数百年間の人類の思想や歴史に、 支配的な影響をあたえた主要な宗教をとりあげて、 それらの背景となった世界観ないし世界像を分類してみる。 すると、どうもそれらは、大ざっぱに見て、対蹠的な両極...
女性天皇はシナ的な男尊女卑への「反発」というトッド氏の見解
女性天皇はシナ的な男尊女卑への「反発」というトッド氏の見解
高森明勅
高森明勅 フランスの歴史人口学者・家族人類学者のエマニュエル・トッド氏。 古代日本の女性天皇について以下のような指摘をされている (『老人支配国家 日本の危機』)。 シナ文化への「日本の反発」 「もともと日本の家族は最も原始的な形態に近い双系制… の核家族だったと思われます。 それに対し、隣の中国では…早くから父系的な直系家族が成立しました。 その権威主義的家族関係を...
「天皇制の目的とは?」―木村草太氏の議論を手掛かりとして
「天皇制の目的とは?」―木村草太氏の議論を手掛かりとして
高森明勅
高森明勅 憲法学者の木村草太氏が天皇・皇室を巡る制度について、 「制度の存在目的が分からなければ、それを維持する努力を すべきかどうか分かるはずがない」という、 的を射た問題提起をされている(週刊朝日、1月7日・14日合併号)。 天皇の権威を封じ込める為? 同氏は、その「目的」について以下のように整理されている。 「一つの説明は、『国民主権を邪魔しないように 天皇の歴...
君が代は、千代に八千代に…
君が代は、千代に八千代に…
高森明勅
高森明勅 君が代は 千代に八千代に さざれ石の 巌となりて 苔のむすまで 令和4年の年頭に当たり、謹みて皇室の弥栄を祈り上げる。 その為には皇位の安定継承が欠かせない。 しかし、政府は又ぞろ先延ばしを図っているようだ。 今年こそ国会と国民の奮起が求められる。 私も微力を尽くしたい。 君が代は 千代に八千代に… 【高森明勅公式サイト】 https://www.a-tak...
令和3年「皇位の安定継承」を巡る落胆と希望
令和3年「皇位の安定継承」を巡る落胆と希望
高森明勅
高森明勅 年末に当たり、皇位の安定継承を巡る今年1年間の動きを、 ごく簡単に振り返っておこう。 〇内閣に「『天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議』 に関する有識者会議」が設置された(第1回・3月23日、設置目的は、 同附帯決議が政府に要請した「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」 などを議論し整理すること)。 政府は元々この種の諮問機関を設けないで...
国会決議の要請に有識者会議が「白紙回答」というスキャンダル
国会決議の要請に有識者会議が「白紙回答」というスキャンダル
高森明勅
高森明勅 皇位の安定継承への検討を課題とするはずだった 有識者会議の報告書が、事実上の「白紙回答」に終わった。 この事実について関連の資料を掲げておく。 ①「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」 (ビデオメッセージ、平成28年8月8日) 「これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり、 相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう、 そして象徴天皇の務めが...
有識者会議プランは養子縁組の男系男子に皇位継承の資格無し
有識者会議プランは養子縁組の男系男子に皇位継承の資格無し
高森明勅
高森明勅 12月22日、皇室制度のあり方を検討していた 有識者会議の報告書が岸田首相に提出された。 そこでの具体的な提案は以下の2点。 ①内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持される。 但し、現在おられる方々への適用は、これまで現行制度下で 人生を過ごして来られたことに十分な留意が必要。 ②皇族には認められていない養子縁組を可能とし、 国民の中の皇統に属する男系の男子...
有識者会議は肝心な課題=皇位の安定継承から何故逃げ出した?
有識者会議は肝心な課題=皇位の安定継承から何故逃げ出した?
高森明勅
高森明勅 本来、皇位の安定継承を可能にする制度のあり方を 検討する課題を担うはずだった有識者会議。 しかし、その設置目的を自ら否定し、無理筋で現実味のない 皇族数の確保策(?)に逃げ込んだ。 どうして、そんな不誠実で情けない結末を迎えることになったのか? 《旧宮家案は皇位の安定継承に寄与しない》 その謎を解く手掛かりは、旧宮家案に通じる国民の中の 皇統に属する男系の男...
皇室の人権を巡る憲法学における通説の変遷とその問題点
皇室の人権を巡る憲法学における通説の変遷とその問題点
高森明勅
高森明勅 以前にも紹介したように、 天皇・皇室と人権を巡る憲法学説は、およそ3説に整理できる。 《3つの憲法学説》 A説は、天皇及び皇族が共に人権の享有主体である 「国民」に含まれる(但し、憲法が定める世襲制・象徴制による 特別扱いがなされる)とする(宮沢俊義・佐藤功・芦部信喜ら)。 政府見解もこの立場に近い。 B説は、天皇は国民に入らない一方、皇族は国民に含まれるが...
歴史上の「皇統の危機」、目の前に迫っている「皇統の危機」
歴史上の「皇統の危機」、目の前に迫っている「皇統の危機」
高森明勅
高森明勅 過日、勉強熱心で私が信頼し、尊敬する教育関係者の方から、 歴史上の「皇統の危機」について質問を受けた。 これまで、以下のような事例が指摘されている。 それをどう見るべきか、というお尋ねだった。 《皇統の危機とされる事例》 ①第25代・武烈天皇→第26代・継体天皇 ②第48代・称徳天皇→第49代・光仁天皇 ③第101代・称光天皇→第102代・後花園天皇 ④第1...
野田佳彦元首相の危機感と「愛子天皇待望論」への支持
野田佳彦元首相の危機感と「愛子天皇待望論」への支持
高森明勅
高森明勅 『文藝春秋』令和4年1月号に「愛子天皇は実現するか」という記事が掲載されている。 元首相の野田佳彦氏、元内閣官房副長官(事務担当)の古川貞二郎氏、 東京大学史料編纂所教授の本郷恵子氏による座談会だ。 その中からいくつかの発言を抜粋して、紹介する。 《野田氏の危機感》 野田氏 「皇統の危機はまさに(側室制度が無く、非嫡系による継承が排除されたにも拘らず) 男系...
皇位の安定継承から逃げ出した有識者会議の残念な結末
皇位の安定継承から逃げ出した有識者会議の残念な結末
高森明勅
高森明勅 12月6日、皇室制度のあり方を議論する 有識者会議が報告書の骨子案を了承した。 これを受けて政界関係者から連絡を受けた。 立憲民主党の西村智奈美幹事長は早速、8日、 上記骨子に対し、「国会附帯決議で検討を求めた女性宮家創設に繋がるのか。 女性・女系天皇の在り方も含めた検討を行うべきだ」と質問。 同党の姿勢を明確にした。 又、共同通信から取材を受け、私の基本的...
58歳のお誕生日迎えられた皇后陛下の御歌を謹んで振り返る
58歳のお誕生日迎えられた皇后陛下の御歌を謹んで振り返る
高森明勅
高森明勅 12月8日は皇后陛下の58歳のお誕生日。 国民の1人として心からお祝い申し上げ、 1日もお早いご体調のご快復を祈り上げる。 この機会に、皇后陛下が歌会始に当たって詠まれた 御歌(みうた)の中から何首か、謹んで掲げさせて戴き、 改めてそのお人柄をお慕い申し上げる緣(よすが)としたい。 平成6年お題「波」 君と見る 波しづかなる 琵琶の湖(うみ) さやけき月は ...
おめでたいご成年行事での愛子内親王殿下の輝くお姿
おめでたいご成年行事での愛子内親王殿下の輝くお姿
高森明勅
高森明勅 12月5日、愛子内親王殿下がめでたく ご成年を迎えられたことに伴う行事が、厳粛に行われた。 午前中には皇居内でも取分け神聖な宮中三殿にてご拝礼。 その後、宮殿で天皇陛下から宝冠大綬章を授けられた。 午後には正装姿で天皇・皇后両陛下へのご挨拶に臨まれ、 更に仙洞仮御所を訪れられて、上皇・上皇后両陛下にもご挨拶をされた。 上皇・上皇后両陛下のお喜びはいかばかりか...
目先だけの皇族数確保に大幅後退した有識者会議への不安
目先だけの皇族数確保に大幅後退した有識者会議への不安
高森明勅
高森明勅 11月30日に再開した、目先だけの皇族数確保を取り繕おうとする 政府の有識者会議では、未婚の女性皇族がご結婚後も 皇族の身分にとどまられる一方、配偶者やお子様は国民のままとする プランの困難さが、事務方から指摘されている。 「女性皇族の配偶者や子供が皇族の身分を保持しない場合の 政治活動や職業選択の自由について『制約することは困難ではないか』」と (産経新聞...
愛子内親王殿下がご成年を迎えられて発表されたご感想に感銘
愛子内親王殿下がご成年を迎えられて発表されたご感想に感銘
高森明勅
高森明勅 12月1日は天皇・皇后両陛下のご長女、愛子内親王殿下の20歳のお誕生日。 この日、殿下はご成年を迎えられた。国民の1人として心からお祝い申し上げ、 今後一層のご健康とご多幸を祈り上げる。 《色濃い歳月》 同日、ご発表になられた「ご感想」は感銘深いものだった。 その中に、次のような一節がある。 「これまでの日々を振り返ってみますと、いろいろな出来事が思い起こさ...
秋篠宮殿下のお誕生日に際しての記者会見での悲痛なご発言
秋篠宮殿下のお誕生日に際しての記者会見での悲痛なご発言
高森明勅
高森明勅 11月30日は秋篠宮殿下の56歳のお誕生日。 国民の1人として心からお祝い申し上げる。 同日、殿下の記者会見でのご発言が公開された。 その内容に衝撃を受けた人も少なくないのではあるまいか。 その「皇嗣」という重いお立場を考えると、 大きな勇気を奮ってのご発言と拝察できる。 《秋篠宮殿下の週刊誌・ネット批判》 何しろ、上皇后陛下を巡る週刊誌の虚構記事 (宮内庁...
皇位継承問題、政府・事務方キーパーソンの驚くべき時代錯誤
皇位継承問題、政府・事務方キーパーソンの驚くべき時代錯誤
高森明勅
高森明勅 政府の皇室制度連絡調整総括官の山崎重孝氏。 今、国民が求める皇位の安定継承ではなく、 目先だけの皇族数の確保で誤魔化そうとしている政府の思惑を、 実務面で取り仕切るキーパーソンだ。 以前、時事通信がインタビュー記事を配信していた(8月29日)。 政府サイドの本音がよく分かる貴重な記事だろう。 11月30日から有識者会議がいかにもな (眞子さまのご結婚と渡米を...