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親には見せられない内容
切通理作
いよいよ雑誌「前夜」が発売となりますね。あと一週間切りました!私も執筆させて頂いていますが、親に見せられないようなアダルトな内容です。 「ゴー宣道場に来た人々が師範の一人として登壇している切通理作の顔を見て思わずニヤニヤするような原稿を書いてほしい」・・・・・・という小林さんからの依頼だったので、一番恥になるようなことから書いてみました。 しかし私も文芸評論...
ソーシャルメディアの罠
切通理作
トッキーさんのブログを読んで、言論人とネットの関係について、日ごろから思っていることを書きたくなりました。 たとえばツイッターでの発言の問題点を指摘され、それが痛いところを突かれていて、第三者にやりこめられた場合、「私はツイッターを議論の場だとは思っていない」などと言って、ごまかす言論人が居ます。 私はこれに強烈な違和感を覚えるのです。 「ツ...
フジのデモも脱原発デモも両方スカ
切通理作
小林よしのりさんがちょっと前に こちらのブログで フジテレビへの反「韓流」デモも 脱原発デモも 両方スカ(カスでしたっけ?) と書いてるのを見て 「そこまで言うか」 と思ったけど 「そうだよなあ」 とも思いました。 いや、そもそも 大江健三郎なんかが言う 「デモこそが庶民の 意思表示……」 みたいなのって、 違和感がありませんか。 ...
『国防論』と「もう一つの暴力」
切通理作
「ジャパニズム」という雑誌で、次号、なんと私が小林よしのりさんのインタビューをすることになってしまいました。 『国防論』刊行に合わせたインタビューなので、ちょうど次回のゴー宣道場の、なんとも贅沢な「予習」にもなる……と自分に言い聞かせ、ビビりながらもその大役を引き受けた私ですが、小林さんに「インタビュー」という形でお会いするのは、それこそ19...
「脱原発」に足りないもの
切通理作
脱原発デモに六万人が集まりました。 マスメディアにおいて原発推進の情報操作が利権を背景に行われていることが明らかな以上、対抗する国民の声を示すものとして、価値があるとは思います。 しかし『ヒロシマ・ノート』の著者である大江健三郎はじめ「反核」文化人を推し立てることで、「脱原発」を「反核」一般に解消しようという空気には、やはり抵抗を覚えざるを得ません。 &nb...
バカに話をしてもわからない
切通理作
「話せばわかるというのは嘘。バカに話をしてもわからない」という解剖学者養老孟司さんの『バカの壁』という本がベストセラーになった時、僕は「頭のいい学者さんが、僕みたいなバカをバカ呼ばわりした本が売れてるなんて、身も蓋もないヒドい時代だな」と思って、いい印象を持ちませんでした。 しかし、いま思えば、それこそが「バカの壁」だったのです。自分がそれまでの生き方から...
あの頃おかしいと思ったこと
切通理作
バブルが弾け、不況と言われるようになって比較的すぐ、ある学者が新聞でこういうことを言っていたのを覚えています。 「市場では安い商品が出回って、生活必需品に苦労しなくなっているから、必ずしも現状を否定的に考える必要はないのではないか」 「そういやそうだな」と当時の僕は思いました。 「100円ショップに行けばたいていのものはあるし、気取った生活さえし...
泉美木蘭さんが道場ブログに登場
切通理作
今年2月に、男女の離婚を描いた映画の公開記念トークでご一緒した作家の泉美木蘭さん。お笑い芸人の元奥さんとして赤裸々トークを繰り広げ「こんな人と結婚したら大変だ」と思いきや、その後日本が迎えた未曽有の大震災に際し、被災された読者の方と会いに単身東北入り。 そして今まで東北の被災地に三カ月入っており、6月の時点でもゴー宣道場の動画『切通理作のせつないか...
<草食系失恋>の顛末!?
切通理作
ネットで人と本をつなぐ動画『せつないかもしれない』。 第一回のゲストだった作家の中沢健さん、そして「レイプ肯定論」で物議を醸した映画監督の友松直之さんがダブルで再登場。 「怪獣」と「失恋」というテーマについて3人で語ったのが最新の回です。 前編 http://www.nicovideo.jp/watch/1311917971 後編 http://ww...
日本「男児」に出口はあるのか
切通理作
「男は男らしく」という気風は戦後の時間が先へ進めば進むほど失われてしまった。 それは戦争をしなくなってしまったからではないか。 宮崎駿は、本当はそのことを知っていたからこそ、脚本を書いた新作『コクリコ坂から』でも1963年ぐらいまでで時代を遡るのをやめ、男らしさのオリジンを曖昧にしているのでは? 前回のブログでそう書きましたが、これは無根拠な思いつきではあり...
タブーになっているもの
切通理作
宮崎駿が脚本を書いたスタジオジブリの最新作『コクリコ坂から』のパンフレットを読んで、80年代生まれの出演者にとって、敗戦直後も高度経済成長も「いまほどモノがなかった時代」という同じ時代認識だったことにショックを受けたのは、昨日の既述の通りです。 ただ、この映画にかかわった若者が1963年(昭和38)を敗戦直後と同一視してしまうのも無理はないと思えるのは、この...
なかった時代としての「戦後」
切通理作
僕は宮崎駿の評論本を書いたということもあり、宮崎アニメの新作は必ず見に行きます。 今夏、宮崎駿が脚本を書いた新作映画『コクリコ坂から』も見に行きました。 この映画は東京オリンピックや首都高開通、新幹線開通の年である1964年の前年、1963年を舞台にしています。1963年といえば国産テレビアニメの本格的な第一号『鉄腕アトム』が放映開始された年であり、...
草食男子と「坂の上の雲」
切通理作
第16回ゴー宣道場 『なでしこ VS 日本男児、どっちが強い?』を前に、いろいろ考えています。 ちょっと前から「草食系男子」なんて言葉が使われ、女性がダメな男子を叱る、というのはもはや当たり前のようになってしまっています。 しかし、それは本当なのか? たしかに学生と接していると、男の子でも彼女を作るのはおろかAVも見たことがないという...
「天皇制」アレルギーに染まらない実感は
切通理作
小林よしのりさんの『天皇論』は自分にとって皇室への色んな意味での「こわばり」を解いてくれた一冊でしたが、 とりわけ我が家の百歳になる祖母と、八十代にならんとする父母との間の、天皇陛下に対する感覚の「温度差」の理由が初めて氷解しました。 前者にとっては敬愛しつつどこか親しみを持った存在であり、後者にとっては戦中イデオロギーの象徴のような存在でした。 前者は『天...
忘れていたのは「いま、ここ」に生きる力
切通理作
僕はかつて小林よしのりさんにこう言われました。 「わしは、人間は一生変わっていけると 思ってる。一生勉強だと思ってる」 ……すごい、と思いました。けれども、自分のことを振り返ったら、なんか体力も落ちてくるし、色んな事の予想もつくようになって人生だんだんつまらなくなってくる一方なんではないか・・・・・という思いが拭えなかったりしています。 そんな自分ですが最近...