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Yahoo!意識調査、舌足らずな設問
高森明勅
高森明勅 Yahoo!が様々な意識調査をしている。 その中に「政府は皇族減少化の対策として、女性皇族に結婚後も公的な役割を与えて公務を継続する案を検討しています。あなたは、この案に賛成ですか?反対ですか?」という設問がある。 これは設問自体に欠陥あり。 この設問だと、女性皇族が“皇族の身分のまま”皇室に残って「女性宮家」を立て、ご公務を継続されるのか、それともご結婚後...
女性宮家を辞退?
高森明勅
高森明勅 この度の眞子内親王「ご婚約へ」との報道について、女性宮家を辞退するお気持ちの現れではないか、との憶測があるようだ。 だが、むしろ逆だろう。 まず、情報の流れ方が昨年の「生前退位」のスクープと同じ。 あれは、いつまでも譲位の法整備に重い腰を上げない安倍官邸に対して、ピシリと“鞭を入れる”結果になった。 今回もスクープ以来、「女性宮家待ったなし」というムードが、...
文科省の前川前事務次官、退任の言葉
高森明勅
高森明勅 愚息から長めのメールがパソコンに届いた(私の旧式携帯だと容量オーバーなので)。 文科省の前事務次官、前川喜平氏が退任にあたり、同省の全職員に送ったメールだとか。立派な文章だ。 これなら、記者会見での「出会い系バー」の話も嘘ではないな、と納得できる。 以下、その全文を紹介する。 本日、私は大臣から辞職を承認する辞令を頂戴しました。 文部科学省の皆さんが元気いっ...
憲法調査会
高森明勅
高森明勅 5月26日、民進党の憲法調査会に招かれた。憲法第1章について集中的に解説。スケジュールの合間を縫って些か準備をした。 枝野幸男会長から「今の日本で第1章についてこれほど明快的確に解説できる人が他にいるとは思えない」とまで絶賛して戴いた。 「目からウロコだった」と。どう考えても褒めすぎ。ご本人が法律の専門家なので恐縮。同会の役員をされている辻元清美議員も、私の...
毎日新聞のスクープ
高森明勅
高森明勅 毎日新聞(5月21日付)一面トップの記事。よくぞスクープしてくれた。 これまでの宮内庁の対応を見る限り、細部の表現はともかく、骨格はそのまま信用して良さそうだ。そこで改めて鮮明に浮かび上がったのは、何か。 先ずは、ご譲位を巡る安倍政権の対応がいかに非礼で不敬だったか、ということ。 これに対し、政界で天皇陛下のお気持ちに最も寄り添おうとしたのが、他ならぬ民進党...
「ちちんぷいぷい」ほか
高森明勅
高森明勅 5月24日、毎日放送(MBS)の関西ローカル番組「ちちんぷいぷい」に東京のスタジオから生出演。 番組名を聞いて、これまで視たことはないけど一瞬、出演をためらった。 しかし、毎日新聞(5月21日付)の記事の信憑性について解説して欲しいという依頼だったので、引き受けた。 終了後、永田町に移動。有能有力で実直な印象を抱いている政治家から重要な相談あり。その後、秋篠...
今後、お妃は現れるのか
高森明勅
高森明勅 以前は、女性宮家を創設してもお相手が現れないのではないか、という意見があった。 だが、女性宮家が取り沙汰される中でも、眞子内親王に求婚した素晴らしい若者が現れた。このような男性が今後も現れることを期待してよいだろう。 逆に、過去の雅子妃殿下への保守系メディアの心ないバッシングなどを見ていると、むしろ男性皇族のご結婚の方が難しいかも知れない。その上、皇族の減少...
毎日報道の信憑性
高森明勅
高森明勅 毎日新聞(5月21日付)は一面トップに驚くべきスクープ。 「陛下、公務否定に衝撃」という記事だ。 「天皇陛下の退位を巡る政府の有識者会議で、昨年11月のヒアリングの際に保守系の専門家から『天皇は祈っているだけでよい』などの意見が出たことに、陛下が『ヒアリングで批判されたことがショックだった』との強い不満を漏らされていたことが明らかになった」 「宮内庁関係者は...
小室圭氏の「勇気」
高森明勅
高森明勅 眞子内親王殿下のご婚約相手と報じられた小室圭氏。何よりもその勇気に敬意を表したい。今の皇室典範のままでも人生上の一大決心だったに違いない。しかも、以前から女性宮家の創設が取り沙汰されている事実を、ご存じないはずがない。恐らくその場合のことも予め織り込んでの、求婚だったろう。よくぞ、このような若者が今の日本に現れてくれたものだ。その事実にただ感謝。 _____...
ある新聞の敗北
高森明勅
高森明勅 昨年8月8日の天皇陛下の「おことば」以降、はっきりと「天皇陛下のお気持ちに寄り添ってはいけない」と書き立てた新聞は唯一、産経だけではないか。 その産経(5月20日付)が「譲位の恒久化 懸念」という記事を載せた。 「特例法案 自民『一代限り』後退」という見出しも付いている。焦りまくりの記事。 中身はこんな感じ。 「(法案の名称から)結局、『陛下』を削除すること...
公と官の対立
高森明勅
高森明勅 昨年8月8日の天皇陛下の「おことば」以降、この度の特例法の閣議決定に至る迄の経過で、何が明らかになったか。 「公」と「官」の対立だ。わが国における歴史に担保された究極の「公」の体現者。それが天皇というお立場だ。 その地位にあられる陛下が、「国にとり、国民にとり…皇族にとり」まさに“公”にとって何が最善であるかを熟慮されて、「譲位(制)」という選択肢を国民の前...
読売新聞と朝日新聞に談話
高森明勅
高森明勅 5月19日、BS朝日「皇室2時間スペシャル」の収録後、急に朝日新聞の取材が入った。 その談話が20日の同紙朝刊に「将来の退位でも規範に」という見出しで掲載された。 この他には、元最高裁判事の園部逸夫氏「退位の恒久制度化は必要」。園部氏はこれまで、時間的余裕がないとして、特例法を推進していた。 それに対して、今の政治状況下でぎりぎり実現可能な範囲で、いかに「ル...
眞子内親王、ご公務へのお気持ち
高森明勅
高森明勅 眞子内親王殿下はこれまで多くのご公務に携わってこられた。どのようなお気持ちで取り組んでこられたのか。国際基督教大学を卒業された時(平成26年3月)の文書ご回答に次のようにある。 「(ご公務へのご依頼の)声をかけて下さる方々に少しでも良かったと思って頂けるよう、可能な限り力を尽くすことが出来ればと思っております」 「父からは、公的活動というものは、自分のしたい...
皇族になって戴きたいような好青年
高森明勅
高森明勅 5月17日は眞子内親王殿下のご婚約準備の話題で持ちきり。多くの国民が祝意を表した。私もお相手の小室圭氏の映像を拝見した。 聡明、誠実かつ謙虚。こんな素晴らしい若者がおられたのか、という印象。さすがに眞子殿下はお目が高くていらっしゃる。皇族になって戴きたいような好青年だ。
メディア関係のこと
高森明勅
高森明勅 5月17日、急な依頼でスケジュールを変更して、テレビ局を掛け持ち。 まず、テレビ朝日へ。 「報道ステーション」の収録。 「昨年の天皇陛下の『おことば』は単に譲位を可能にすることだけではなく、皇位の安定的な継承を望んでおられた」 「皇室の危機を直視すれば、譲位の法整備の後は、そちらの課題に速やかに取り組むべきだ」等。 ややたっぷり喋る。でも、どこを放送で使うか...
眞子内親王ご婚約へ
高森明勅
高森明勅 秋篠宮家の長女、眞子内親王殿下が近くご婚約なさるとの報道に接した。1人の国民として心からお祝い申し上げる。お相手も眞子殿下に相応しい方とお見受けした。秋篠宮同妃両殿下はじめご家族のお喜びはいかばかりかと拝察する。 天皇皇后両陛下もさぞかしお喜びのことと拝察申し上げる。眞子殿下とお相手の小室圭氏のご多幸を切に祈り上げる。
ゴマカシ
高森明勅
高森明勅 憲法9条1、2項はそのままにして、ただ今ある(戦力未満の)「自衛隊」を明記するだけの憲法“改正”。 皇室典範は改正せず、ただ今いらっしゃる女性皇族方が結婚されて民間人になった後も、「皇室活動」を続けて戴くようにするだけの皇族減少“対策”。どちらも全く問題の解決にはならない。 むしろ、問題の所在を見えにくくし、その解決を一層、困難にするだけ。どうして安倍政権は...
民間人の皇室活動?
高森明勅
高森明勅 今後予想される皇族の減少は、皇室の存続そのものを危うくさせる。 「まだ時間はある」が妄想であることも、心ある国民はとっくに気付いているはずだ。私は20年以上前から警鐘を鳴らし続けて来た。 しかし、いまだに厳しい現実から目を背け、思考を停止したまま、避けて通れない課題を、いつまでも先送りしようとする傾向が、無くなっていないのは残念だ。 以前、奇妙な報道があった...
特例法「ルールなき先例化」回避
高森明勅
高森明勅 遂に天皇陛下のご譲位を可能にする特例法案の全文が明らかになった。 注目点は3つ。 (1)憲法違反の対応になっていないか。(2)ルールなき先例化になっていないか。(3)譲位後の天皇の称号などで不適切な所はないか。 (1)は、皇室典範を改正し、附則に特例法が典範と「一体を成す」ことが明記される。よって、かろうじて憲法に抵触しない形となった。 (2)はどうか。特例...
「自衛隊」規定追加論の愚劣さ
高森明勅
高森明勅 安倍首相が、憲法に自衛隊を明記する規定(9条3項)を追加する改正案を、提案した。 しかし早速、自民党内からも異論が相次いでいる。 それはそうだろう。およそ支離滅裂と言うしかない提案だから。 これまで政府は、当然ながら自衛隊「合憲」論の立場を堅持して来た。 だから今更、自衛隊を「合憲“化”」する必要など、爪の先ほどもない。よって、既に「合憲」の自衛隊を、改めて...