禍根を残す憲法・皇室典範改正も、
的外れな少子化対策もNO!
小林よしのりライジングVol.566
配信です!
今週号のタイトルは
「憲法と皇室典範の何を変えるべきか?」

衆院選で歴史的大勝を収めた高市早苗首相。
自民党単独で、憲法改正発議に必要な総議員の3分の2を確保、朝日新聞報道では今回の当選者の93%が改憲に賛成ということで、次の参議院選挙の結果次第では、いよいよ改憲が現実となる可能性が出てきた。
だがそもそも「改憲」って、憲法のどこをどう変えようというのか?
高市首相が目指していると思われるのは、憲法9条に「自衛隊」を明記するというものだ。
だが、その改正には何の意味があるのか?
憲法は、変えさえすればいいというものではない。
変えない方がいいところもあれば、変えてはいけないような条文に変えられてしまうということだってあり得る。改憲自体が目的化してはいけないのだ。
そして、「自衛隊明記」の改憲は、まさに「やってはいけない改憲」である!
高市首相は皇室典範の改正にも意欲を見せていると言われる。
これも同じで、何をどう改正しようとしているのかが問題なのだ。
そして高市が目指しているとされるのは、「旧宮家系の男系男子を養子入りさせて皇族にする」という改正。
これもまた、「決してやってはいけない改正」なのである!!
泉美木蘭のトンデモ見聞録は
「妊娠・出産~最後に現実を引き受ける身体」
「少子化対策」が国の重要課題だということもよく言われるのだが、では具体的にどんな「対策」があるのか? それは本当に効果のあることなのか?
結局、行われているのは「不妊治療」を保険適用にするとか、補助金を出すとかいうことばっかりなのだが、そもそもお金を出せば女性は子供を産みたくなるとでもいうのか?
妊娠・出産は女性にしか行えない。女性にかかる負担は、とてつもなく大きい。
そんな基本中の基本が、未だに見過ごされている。そこにあるのは男性側の徹底的な無理解であり、男尊女卑である。
妊娠・出産に関しては、女性の間にも語るべきものではないという認識が染み込んでいたところがあるが、もうそんなことを言っている場合ではない。社会全体で、現実を直視しなければならない時に来ているのだ!
全男性は、謙虚に、真摯にこれを読め!!
【今週のお知らせ】
※「ゴーマニズム宣言」
…憲法は、改正さえすればいいというものではない。
政治は、何かを実行さえすればいいというものではない。
どう改正するのか、何を実行するのかが最も重要なのだ。
改憲か護憲かの二者択一で聞かれれば、わしももちろん改憲と答えるが、問題なのは何をどう改正するかである。やらない方がいい改憲もあるし、やっちゃいけない改憲というものだってある。安易な改憲は禍根を残すのだ。
たったこれだけのことを、国会議員ですらわかっていない。それどころか、「憲法とは何か」という基礎知識すら皆無なのだから、呆れるしかない。
高市早苗も、憲法と皇室典範の改正について「やる」「やる」と言っているが、果たして“どのように”改正すると言っているのか?
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」
…喫緊の課題である「少子化」問題。
カネさえ出せば、女性は子供を産みたくなるのか?
そもそも、産みたいと思える社会なのか?
育児を「罰ゲームみたい」と表現する女性がいるという社会をどう理解しているのか?
政府があげる「少子化対策」は、妊娠・出産が、女性にしか行えないという現実を、どこまで本気で考えているものなのかがあやしい。
そして、不妊治療や緊急避妊薬、孤立出産、内密出産などの現実から見る、女性の身体への無理解、無意識に潜む「男尊女卑」。
「少子化対策」に必要な最低限の知識とは何か、よくよく考えてみよう。
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」
…ポピュリズムの壁を破るには何が必要?
高市が制定したがっている国旗損壊罪をどう考える?
米軍のコマとしてではない憲法改正や核武装は、どういう政治的経路で可能だと思う?
男尊女卑を取り払うためには、グラビアは廃れさせるべき文化?
エコーチェンバーもマインドコントロールなのでは?
選挙の終盤に出たハッシュタグ「ママ戦争止めてくるわ」が全く刺さらなかった理由は何?
野田佳彦という政治家をどう総括する?
「人口が減っていても経済成長している国はある!」という意見をどう思う?
…等々、よしりんの回答や如何に!?
目次
- ゴーマニズム宣言・第595回
「憲法と皇室典範の何を変えるべきか?」 - 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第390回
「妊娠・出産~最後に現実を引き受ける身体」 - Q&Aコーナー
- 新刊案内&メディア情報(連載、インタビューなど)
- 編集後記