大晦日に三重に行って、元旦を過ごして、きのう福岡に帰ってきた。長距離の移動がなかなか大変だったので、昨夜は自分の布団でよく寝た。今日から仕事。
うちは家族で集まると、母以外はテレビを長時間見ることに慣れていない人間ばかりになってしまったので、紅白も見ていない。
だけど、ちゃんみなはかっこいいよね。THE FIRST TAKEというYouTubeの歌番組にめちゃくちゃはまっていた時があって、そこにたびたび登場して、かっこよくて歌がうまいので、ライブの動画も見たりした。
女性歌手の変遷を大きく眺めて、男尊女卑の世界から抜け出した、媚のない世代というふうに分析するのは、なるほどなあと思った。
ものすごく昔、六本木のクラブに出入りして遊んでいた頃、ヒップホップ系のダンスイベントなんかに行くと、“女の子アイドル”とは真逆の感性で、自分の狂気を炸裂させている女性アーティストはいた。だけど、あくまでアンダーグラウンドの世界観であって、広く人気を得るということは、なかなかなかったように思う。
地上は、壮大な男尊女卑のドームに覆われていて、そのなかで受け入れられるものしか売れなかったということだったのかもしれない。
世代の感性の違いや、時代、文化の変遷を感じ取れるようにしておきたいなあ。
母は田舎の70代で、典型的な昭和の女の人だから、正月も口癖のように「男の人はソファに座ってて」と言って、私と義妹にあれこれ家事の指示を出していた。
私の相方が、夕食後、いつもどおりに食器や酒器を集めて台所の流しへ運ぼうとしたら、母が怒って、「そんなもん置いて! 男の人がそんなことしたらあかん!」とすごい剣幕で制圧してしまったので驚いた。朝食の皿洗いは私がしていて、私がなにもしてなかったというわけじゃないんですけどね…。
で、そのあと、和やかになってから、母が自分でこう語っていた。
「うちのお父さんは、目の前にある醤油ひとつ『それとって』と言う人やった。私らの時代は、男の人はソファに座ってテレビ見ながら酒を飲んでるものやったんよ。でも、あんたらはちょっと違う感覚なんやろね。いまは家事もやらない男の人なんか必要ないと言う女の人も多いみたいやしねえ」
わかってはいる、だけど、「自分はあんなにやってきたのに」という感情があるから、つい、娘や嫁にやらせないと気が済まない感覚が出てしまう、そんな複雑なものがあるようだった。