泉美木蘭

高市早苗の発言がなぜ「抑止力」なんだ…

泉美木蘭

2025年 12月 28日

 福岡でお昼に流れている番組では、
「来年にはトランプ大統領が北京を訪れて、アメリカにとっておいしい取引が提示され、その代わりに『台湾は中国のものってことでいいね』という話をするはず」
「アメリカは世界の警察をやめるといっている。日本もそこを見極めなければ」
「アメリカの核の傘に入っていていいのか」
「フランスは、『アメリカがニューヨークを犠牲にしてまでパリを守るはずがないだろう』と言って核を持った。核を持てばアメリカは仲良くしようとしてくる」
「日米同盟があると言っても、そこに参戦するかどうかは、アメリカの意志で決まる。尖閣で戦争が起きても、『あんな無人島いいじゃないか』と言うかもしれない」
など、自主防衛はもとより、もはや核武装もほぼ容認するような内容の話が普通に行われている。
 
 だけど、肝心の高市早苗の発言については全面礼賛するので、わけがわからない。
 中国に対して強く出れば、それが「抑止力」になると思っているらしい。
 な、なんで抑止力?? 高市早苗って核兵器なの??
 イキっとけば、戦争起きないの??
 意味がわからん。
 自衛隊機にレーダー照射したのは中国でしょ? 思いっきり挑発されて、偶発的に戦争がはじまってしまうかもしれない、超ぎりぎりの緊張状態まで起きてしまったのに、なにが抑止されてるの?
 
 「こうあってほしい」という願望をつぎはぎしてばかりだから、思考がばらんばらんになってしまったんだろうな。不安を感じていながら、大事なところをごまかして、勇ましさにすがってどうするんだ。批判すべきことは批判しろよ。