高森明勅

新嘗祭「暁の儀」お出まし取り止め

高森明勅

2014年 11月 23日
天皇陛下が、毎年11月23日に行われている新嘗祭での
暁の儀」のお出ましは、今年からお取り止めになることになった。

宮内庁は、天皇陛下が75歳を迎えられた平成21年から、
陛下のご理解を頂きながら、段階的にご負担の軽減を図って来た。

この度のことも勿論、その一環。

振り返ると、例えば明治天皇の場合、
数え54歳の明治38年が新嘗祭への最後のお出ましだった。

それ以降は全てご代拝。

主にご健康上の理由による。

陛下は、既に明治天皇が崩御された年齢(数え61歳)をも、
遥かに越えておられる。

極力、ご負担の軽減を進めるのは当然のことだ。