小林よしのり

14日は「ゴー宣道場」と投票日

小林よしのり

2014年 11月 22日


高森氏が見事な指摘をした「詔書を知らない政治家ども」だが、

その様子を報道ステーションで見た。

伊吹文明は分かっていたようで、最初の万歳のときにムッとして、

全部読みあげてから「ここで万歳するように」と釘を刺した。

 

解散で万歳をする必要があるのかという疑問もあるが、

天皇の詔書だから厳かに聴く必要はある。

 

感心したのは、小泉進次郎が万歳をしなかったことだ。

その理由は「国民との心の乖離が拡がる」というようなことを

言っていた。

天皇陛下も本心ではそう思っておられることだろう。

 

しかし進次郎、さすがに小泉純一郎の息子で、郵政解散は

わしは馬鹿馬鹿しいと思っているが、国民感情があのとき

盛り上がっていたのは確かである。

それに対して、今回は冷め切っているという空気を進次郎は

よく見ている。

「自分の政権の延命」それだけが目的の解散総選挙だ。

師走の解散、大迷惑と思っている人は多いだろう。

 

外国の投機家と、日本の株を持つ富裕層と、大企業にとっては、

アベノミクスは大成功だが、90%以上の国民にとっては、

GDPマイナスの景気後退は、アベノミクス失敗の証明である。

 

国民が富裕層のために、もっと株主資本主義を進めて、格差を

拡大していただこうと思うのなら、自民党に投票すればいい。

90%以上の国民のための経済政策をやってほしいと思うのなら、

安倍政権にNOを突きつける投票をすればいい。

 

14日は「ゴー宣道場」の日だが、投票を済ませてから、

あるいは「ゴー宣道場」後に投票に行ってほしい。

投票率は上げる必要がある。