小林よしのり

多幸感に包まれたニヒリズム

小林よしのり

2014年 10月 19日


株価が14000円台を低迷している。

異次元の金融緩和で円をじゃぶじゃぶにして円安誘導しても

この始末。

それでも安倍晋三は株価しか見てないから、次は公的年金

128兆円を株投資にぶち込んで、大博打を打つ必要性を益々

確信してしまうだけだろう。

しょせんがアベノミクス、バクチである。

自分のカネでバクチするのは構わんが、使うのは国民のカネ

だから、どうせ国民に借金が残って、年金も消滅するだけだろう。

 

50年後の日本は暗いと思ってる国民は60%に上るらしい。

若者の方がそう思ってるらしいが、古市氏の言うことには

絶望の国の幸福な若者たち」だそうだから、現状はネットが

あるから幸福なんだろう。

100歳を超す老人は、意外にも「多幸感」に包まれているらしい

から、若者と同じではないか。

未来はなくとも、現在与えられている環境で幸福を感じている

のだから、若者と100歳以上の老人は感覚が一緒である。

 

国民がこういう「多幸感に包まれたニヒリズム」に浸っている

から、安倍政権の支持率も下がらない。

なんとかこの状況を突破する情熱を持つ者たちを集結できない

ものか?

右も左も関係なく、「多幸感に包まれたニヒリズム」と

熱狂なきファシズム」を撃つ者たちが、「個」を失うことなく

終結する必要があると思う。