小林よしのり

馬鹿保守を騙す安倍の二枚舌の危うさ

小林よしのり

2014年 10月 10日


Yahooニュースの下の方に慰安婦問題についての小浜逸郎の

論評が載っていた。

Voice」の巻頭言に書かれたものらしい。

小浜は、安倍政権が「まったく新しく慰安婦問題に関する

『安倍談話』を発表する」ことを勧めている。

河野談話は「慰安婦問題そのものが虚偽に基づいていたことが

判明したので意味がなくなりました」と言えばいいそうだ。

 

これをいきなり出すのは拙速なので、「まず順序として政府が

あらゆる外交ルートを通じてクマラスワミ報告などを撤回

させます。そしてこの問題に関する国際社会における信用が

ほぼ回復できたと見込めた時点で、きちんとした声明として

発信する。これが賢いやり方でしょう」などと全然賢くない

アドバイスをしている。

 

小浜逸郎もこの程度の馬鹿だったんだよな。

自称保守の「論壇ムラ」で飯を食ってると、こういう馬鹿一色

になってしまうのだ。

おそらく外交官はこのような楽観的な大馬鹿意見を鼻でせせら

笑っているだろう。

 

安倍晋三だってもうわかっているから、国内と国外で、

巧妙に二枚舌を使い分けている。

その二枚舌の運用も、外交官が教えたに違いない。

国内のコアな馬鹿信者を騙し騙し、政権を運営しなければ

ならない状態だが、この危うい大馬鹿ナショナリズムの利用も、

国内と国外の感覚があまりに開き過ぎて、破たんしたときは

とんでもない破局が待っているかもしれない。

外交官も実はまだ甘いとわしは思っている。

 

朝日新聞が愚劣ナショナリズムを恐れて、批判精神を委縮させて

しまったから、もう真実を伝える役割を果たせるのはわししか

いないようだ。