小林よしのり

集団的自衛権は東南アジアの期待に応えるのか?

小林よしのり

2014年 8月 3日


産経新聞や自称保守(恐米左翼)の連中は「集団的自衛権」の

メリットのみをプロパガンダする。

リスクの方には目を向けない。

 

朝日新聞やリベラル左翼の連中は「集団的自衛権」のリスク

のみをプロパガンダする。

わしはそのリスクの指摘は正しいと思うが、確かに中国の

軍事覇権主義を封じてほしいという東南アジアの期待はある。

それほどまでに中国が怖れられ、嫌われているのだ!

 

だが、本当に日本の集団的自衛権の行使は、東南アジアの

期待に応えられるほどの強力なものなのか?

そこまでの強力な軍事力の誇示を抑止力にするのなら、

やはり憲法改正しかないだろう。

 

わしは自主防衛が理想だから、個別的自衛権が基本だと

思っている。

むやみに他国のために戦うと期待させる安倍首相のほら話は

危険だと思う。

 

安倍政権の説明を聞いていると、国内と国外の差が大きすぎる。

国外で大風呂敷を広げておいて、国内で国民に今までと大して

違わないと説明する態度は一体全体、どういう了見だ?