小林よしのり

河野談話「検証のみで継承する」の真意

小林よしのり

2014年 6月 23日


高森氏が言うように、河野談話の「検証」だけして、

「見直さず」は最低である。

右派・左派問わず、誰もが「では何のために検証したのか?

と言っている。

この度の「河野談話は検証のみで継承する」という安倍政権

の決定は、産経論壇保守やネット右翼に嫌われないための、

ぎりぎりの媚びのためであろう。

すでに首相の靖国参拝でアメリカに「失望」されて、

顔面蒼白になったばかりである。

この上、河野談話の見直しで「軽蔑」「絶望」されたら、

集団的自衛権の問題にも響く。

アメリカと「コアな支持層」の板挟みになって、

安倍くんがやれることは「検証」までだったということだ。

高森氏のように、妥協せず安倍政権を突き上げることには

反対ではない。

河野談話を見直すべし」とガンガンやってほしい。

むしろ安倍シンパの親米保守や、ネット右翼の方が、
安倍ちゃんが困るのなら、河野談話継承でもいいや、
悪いのは河野洋平と朝日新聞だもんね
」と妥協してる
ようだから。