小林よしのり

次の描き下ろし『ゴー宣』について

小林よしのり

新刊情報
2015年 8月 20日


安保法制が通ったら、米軍と自衛隊の一体化は格段に進む。

属国化はもう後戻りが不可能かもしれない。

だがわしのような危機感を持つ者は、この国には少ない。

護憲派サヨクにしろ、厭戦感だけが動機だから、法案通過

の後には、痩せても枯れても憲法9条が守られたから

いいやとしか思うまい。

この国は終わってるなあとつくづく思う。

 

安保法制(戦争法案)通過後の『ゴーマニズム宣言』は

やはり属国化を受けての一冊目なのだから、なるべく

早く出したい。

そのためには6か月も7か月もかかって分厚い本を

作ってるようでは話にならない。

 

だが『反TPP論』(幻冬舎)くらいのコンパクトな本でも

チーフ広井に聞くと3か月欲しいと言う。

それなら発売は来年1月だ。

来年にはもう国民は(戦争法案)が成立したことなど、

ケロッと忘れて、アメリカが起こす次の戦争までは意識に

上ることもない状態になっているだろう。

だが実は変貌している「属国・日本」の真実を、国民に

気づかせる必要性は大いにあるのだ。

 

内容的には文字数が多くて絵解きになるより、気楽な笑い

もある初期『ゴー宣』のような仕上がりで、実は深刻な

内容を伝えられないかと考えている。