小林よしのり

小選挙区制は独裁者を生む

小林よしのり

政治・経済
2015年 7月 5日


小選挙区制は独裁者を生む。

党内が全体主義化して、議員個人の意味が全くなくなる。

自民党が共産党と同質になってしまった。

自民党の議員は全員、安倍首相の駒に過ぎない。

あの議員たち一人一人は、個人ではない。

自由に意見も言えないし、国民と議論もできない。

 

政権交代が簡単に出来ると言って、小選挙区制を選んだ

我々国民は反省しなければならない。

カネがかかっても中選挙区制の方が良かった。

 

さらに「決められる政治」を望んだ国民も、独裁者が

アメリカと「夏までに決める」と約束したら、もう

止められないというこの状態をよく見て、反省しなければ

ならない。

議論はもういい、さっさと決めるという独裁を望んだのは、

「決められる政治」を選んだ国民だ。

「ねじれ国会」はダメだと言った者は、独裁を望んだのだ。

 

麻生太郎が、ナチスドイツがワイマール憲法を形骸化させた

方法論に学べばいいと言っていたが、あの時点でここまでの

戦略を安倍首相シンパの官僚たちが考えていたのだろう。

まさにその通りの方法論で、立憲主義が瓦解している。

 

大衆化した国民が馬鹿なんだからしょうがない。