小林よしのり

谷垣禎一が統治行為論を自ら持ち出した

小林よしのり

政治・経済
2015年 6月 28日


NHKの日曜討論で谷垣禎一が自ら統治行為論を楯にして、

安保法制は最高裁でも判断できない高度な政治案件だから、

我々が決めていいと居直っていた。

 

日米ガイドラインは憲法より上位の法であると宣言して

いるのだ。

 

谷垣は宏池会だったからリベラルと思っていたがもはや

完全に安倍真理教の従米主義者になっている。

 

しかし国民の大多数が反対、もしくは疑念を持っていて、

憲法学者の大多数が違憲だと言っている法案を、

主権者たる国民の代表として、今回の法案は高度な政治案件

だから、我々に任せろと言えるのだろうか?

 

それほどに日本の存立危機が迫っているのか?

冷戦下の核開発競争の時代の頃から、日本の存立危機状態は

ずっと続いていると思うのだが。

それでも憲法改正を忘れていて、中途半端な個別的自衛権で

やっていけると言ってたくせに。