小林よしのり

読売・産経の2紙を潰せとは言わない

小林よしのり

政治・経済
2015年 6月 28日


百田尚樹は沖縄の普天間基地がある土地が、戦前から米軍の

土地だったと思っているのだろうか?

あの土地は「銃剣とブルドーザー」で沖縄県民から強奪した

土地であり、今でも基地内に住宅跡や亀甲墓がある。

村役場も病院も郵便局もあった土地だ。

 

さらに言うなら、米軍基地のある土地は、国際的に無主の地

だったのか?

沖縄県民の土地じゃなかったのか?

 

わしは『沖縄論』(小学館)で、沖縄の歴史については徹底的

に勉強して描いている。

この本は特に沖縄でかなり長期間ベストセラーになった。

発売当時の沖縄の若者に、ヤマトンチューに沖縄のことを

教わったのが悔しいと言わせた本だ。

 

沖縄の新聞は反戦平和の左翼臭が強くてわしも嫌いだが、

産経新聞のように権力迎合じゃないから、ジャーナリズムの

役割は果たしていることになる。

もっとも醜いのは権力迎合する新聞だ。

それでもわしは読売・産経の二紙を潰すべきだとは言わない。