小林よしのり

村山談話、河野談話を否定するのは自慰行為

小林よしのり

政治・経済
2015年 6月 11日


産経新聞で阿比留瑠比が村山談話・河野談話の批判をして

いるが、まだ周回遅れの考え方だ。

脳が老化したら一度覚え込んだ論理を更新できないのだろう。

身体の老化はアンチエイジングで抗っても、内臓の老化に

よって防げないが、脳の老化はポジショントークに陥らず、

思想し続ければかなり遅らせることが出来る。

 

阿比留は左翼の慰安婦研究も、わしの『新戦争論1』も

読んでないだろう。

 

読者が老人だから、商売上、頑固一徹で同じことを言い続けて

いるのかもしれないが、問題なのは欧米の視線、欧米の考え方を

まったく理解できていないという点だ。

従米ポチであるにも関わらず、欧米の感情と論理がわかって

ないのが、現在の自民党や自称保守の論客たちなのである。

 

最大の敵は欧米の人権意識である。

産経新聞や従米ポチ論壇は、アメリカの人権意識と戦わなけれ

ばならない。

ぜひ寄付金を募って、ワシントンポストやニューズウィークの

一面広告の権利を買い取り、自分たちの主張を載せてみてほしい。

そんなことは出来ないはずである!

 

つまり自称保守たちは、国内だけで「村山・河野を吊し上げて、

憂さ晴らししようぜ」と言ってるだけで、

それは自慰行為に他ならない!

わしの『新戦争論1』を読んで勉強して出直しなさい。