小林よしのり

憲法学者のほとんどが安保法制は違憲

小林よしのり

政治・経済
2015年 6月 10日


報道ステーションで、国会で審議中の安保法制について、

憲法学者198人(憲法判例百選の著者)に緊急アンケートを

して、その中間報告をしていた。絶妙の企画だ。

憲法学者198人中、返答があった50人の分析では、

安保法制は憲法違反だと答えた学者が45人、違反の疑いが

あるが4人、違反の疑いはないは、たった1人だった。

そうだろうなと納得した。

 

そもそも自民党は第二次憲法改正草案を見ても、無茶苦茶

だった。

立憲主義の基本を踏み外して、国民を縛るための価値観を

盛り込もうとしたり、憲法順守の義務を負う対象から天皇が

外されていたり、立憲君主制にもなってないデタラメな草案

を作っていたから、彼らは憲法とは何かを考えたこともない

無知な権力者なのだ。

日本国憲法なんてワイマール憲法のように空洞化させれば

いいとしか思っていない。

 

アメリカに追従する必要性から法案を作り、それに憲法を

合わせるための理屈をねつ造するという作戦だから、

根拠が最高裁の砂川事件判決という、どうみても無理筋を

主張し始める。

砂川判決そのものがアメリカ追従のための判決であって、

日本国の主権の限界を象徴するものであるのに、自民党や

ポチ保守どもの劣化は果てしがない。

 

彼らは日本人の誇りを持たぬのだ。

日本国の主権を取り戻すための憲法改正なら、わしは賛成

するのだが、今の自民党およびポチ保守には期待できそう

もない。