高森明勅

自民党、大丈夫?

高森明勅

2015年 4月 22日
4月17日の自民党のNHKとテレビ朝日からの「事情聴取」。

1時間弱の時間の殆どはテレ朝の報道ステーションに
当てられたよ
うだ。

「菅官房長官に謝罪せよ」という趣旨の発言まで飛び出した。

結局は、報道ステーションへのバッシングという、
一般には降板させられる古賀茂明氏の被害妄想と思われた
放送事故”的発言の信憑性を、政権与党の自民党が、
自ら「
正しかった」と証明して見せたような一幕。

更に驚いたことに、4月1日の参議院予算委員会での質疑で、
社民党の福島瑞穂副党首が、政府が法案化を進めている安保法制を
「戦争法案」
と述べたことに対し、自民党が17日、
本人に「戦争関連法案」
と議事録を修正するよう要求している、
という。

馬鹿か? 

政府の法案をどう評価するかは、
言う迄もなく政党や政治家の考え方次第。

それが明確な事実誤認や名誉毀損、
人権侵害などに当たらなければ、
国会での発言について、
他者から修正を求められる理由などないし、
それを求める権利も誰にもない。

余りにも自明過ぎる話。

その政党や政治家の評価の仕方を見て、
国民が判断すれば良いだけのこと。

まして、与党が気に食わないから議事録から削除しろ、
なんて言語道断。

これは自民党の驕りか、劣化か、それとも元々の体質か。

って前にも言ったような…。