小林よしのり

深層ニュースで西尾幹二氏と議論

小林よしのり

2015年 4月 8日


昨夜はBS日テレの「深層ニュース」で西尾幹二氏と、主に

対米関係について議論した。

西尾氏との再会は十数年ぶり、もともとハゲてたから風貌は

変わらないような気がする。

向こうもわしを変わらないと言うので、いや、白髪だらけに

なったと言うと、「白髪は誰でもだろうがカツラじゃないか?」

と言う。

カツラなんかするくらいなら人前に出ないわい。

 

最初は西尾氏、安倍政権をよくやっていると評価していたが、

わしが「戦後レジームの完成」だと言い、一つ一つ否定して

いくと、すべてに賛成してきた。

西尾氏は普段、自称保守論壇村(=安倍政権応援村)で暮らし

ているから、無意識のうちに頽落してしまう。

だが本来の西尾幹二はそんな集団主義の人間ではないはずだ。

二人で話すと本来の西尾幹二が戻って来る。

わしの言わんとするところを、瞬間的に掴む頭の良さは

やはり凄い。

 

わしが中東で戦争するのは反対だが、北朝鮮とだったら賛成

すると言ったら、司会者や周囲の人たちが慌てていたが、

あれは何だ?

よっぽど過激に聞こえたのか?

 

核心だけ突いていく議論になったので、視聴者を置き去りに

してないか心配だったが、終わった途端に時浦くんから、

「今回は面白かった」というメール。

番組を見たわしの周囲の反応は大変良い。面白かったそうだ。

 

西尾氏は皇室や皇統の考え方が全然合わないが、歴史認識や

国防の考え方なら意気投合できる。

自称保守論壇村の「空気」に感染すると、安倍政権を肯定する

ようになってしまうが、それは「戦後レジームの完成」に手を

貸しているだけなのだ。

「つくる会」は自虐史観を克服することには役立った。

ただし、恐米奴隷保守が混じってたことが失敗だった。