小林よしのり

反省しない真剣さのない連中

小林よしのり

2015年 3月 13日


スポーツニッポンの取材を受けた。

オウム真理教についてのインタビューだが、地下鉄サリン事件

のとき、記者が小学4年だったという。

大人になって『ゴー宣』を読んだから、わしのVXガス暗殺未遂

のことを知っているのだ。

 

『ゴー宣』を読んでない若者は、もうオウム事件のことも、

いかに恐るべき大事件だったかも、知らないだろう。

若者にあっては、事件はすっかり風化し、今はオウムの二分派、

アレフと光の輪、どっちも信者数を増やしているらしい。

 

事件の渦中は、オウムの幹部である上祐や青山の大ファンと

なった馬鹿ギャルどもが、わしに抗議のハガキや手紙を送って

きて、無茶苦茶だった。

あの馬鹿どもも、今頃は普通に結婚して子育てでもしてるの

だろう。                                  

 

暗殺される危機のあるわしの真剣さなど、まったく意に介さず、

自分たちの楽しみのためだけに、オウム幹部のファンとなって、

わしに敵意を持っていた馬鹿ども。

今は反省もせずに、どうせ真剣さのかけらもない人生を歩んで

いると思う。

 

イラク戦争を支持し、わしに牙をむいた連中も同種の馬鹿だ。

今は何の反省もせず、自分の楽しみのためだけに、空疎な

愛国心をふりかざし、安倍政権のミーハー応援団となって、

左翼の反対をやってれば、日本は間違わないと、ただ単純に

思い込んでいる。

 

いくら間違いが証明されても反省しない、無責任で、真剣さの

かけらもない連中がいる。

人を殺して平然と生きている奴らと同じなのだが。