小林よしのり

朝ナマ、原発テーマは虚しいが出る

小林よしのり

マスコミ・報道
2016年 3月 10日


昨夜は3時まで頑張って起きていたら、今朝は10時に起きてしまった。

成功だ。今夜も3時過ぎまで起きて、明日10時まで寝たら、「朝ナマ」

の時間帯に起きていられる。

 

テーマが原発だから、本当は議論しても無駄とも思う。

権力は何が何でも原発推進と決めているし、あの手この手で再稼働して、

そのうち新設するに決まっている。

海外に原発を輸出しまくっているのだから、国内で減らすはずもない。

守銭奴国家は公共性が崩壊してしまっているのだから、無理なのだ。

 

5年目の311が迫ってきて、テレビ各局が東北の被災地の現状を

ルポしているが、「朝ナマ」に出るから注意して見ている。

「朝ナマ」に出なかったら、悲惨すぎて、苦しくて見ていられない。

ストレスばっかり溜まるのが被災地の現状だ。

しかし目を背けるのも良心が痛むし、半ば義務と諦めて見ている始末。

 

こんな嫌な思いをしても原発テーマの「朝ナマ」に出演OKしたのは、

第一に田原総一朗との付き合い。

80歳になっても衰えない社会問題への追及心は、わしにとっても希望

と言えば希望で、頭が下がる。

先日、対談したときに、番組作りにはスポンサーまで自分で探すと

聞いて、もう口開けてあんぐりするしかないほど驚いた。

執念が違っている。その覚悟に頭を垂れて、呼ばれたら行くしかないか

と思ってしまった。

 

田原氏はわしと考えが違っている部分が大いにあるし、老獪で誤魔化す

のが上手いし、最近はすぐ怒るから腹立つのだが、仕方がない。

「朝ナマ」の最中に死ぬのなら、死に水をとってやるしかない。