小林よしのり

アメリカの国益になるのは親米保守派ではない

小林よしのり

政治・経済
2015年 12月 27日


「ゴー宣道場」のサイトにある「外国特派員協会での会見」は

まだまだ残しておこうと思っている。

当サイトへの訪問者にはワシントンからのアクセスが多いし、

海外からの訪問も多いからだ。

日本人は誰もがアメリカに寛容ではないということを示して

おかねばならない。

 

アメリカはウェストフォリア条約以降の「国家主権・内政不干渉」

の原則を平然と破り、国連安保理決議すら無視して侵略戦争を

行ってきた。

世界の国々の「国柄」を無視して、「民主主義の普遍化」を最高の

価値と妄信するアメリカには警戒を怠ってはならない。

その結果が現在の中東の果てしないカオス化・無秩序状態であり、

アメリカ自身の威信の低下、「パクス・アメリカーナ」の崩壊に

繋がっている。

 

イラク戦争を支持した日本の「親米保守派」と、断固反対した

小林よしのりの、どちらが真にアメリカにとって有益な助言者

だったか?

それを理解させるためにも、「外国特派員協会での会見」は、

残しておかねばならない。

「親米保守派」なんて連中は、臆病なだけで、アメリカに媚びを

売って追従してるだけだから、アメリカの国益にとって害になる

だけだ。

そこをアメリカ政府は考えておくんだな。

 

未だに日本国内には、アメリカの「グローバリズム」戦略に洗脳

されて、TPPに期待を寄せている馬鹿者どもも多い。

世界中の中間層の崩壊を招き、「超格差社会」を招来してしまった

「グローバリズム」というアメリカの戦略イデオロギーが、

世界の人々をどれだけニヒリズムに陥れ、テロの脅威を増やしたか、

まだ日本人も分かってないのである。

 

日本人の中にも、本気で怒っている者がいるぞという動画を公開

しておくことは、まだまだ意義があることだろう。