高森明勅

悠仁殿下をお1人にしてはならない

高森明勅

2015年 9月 6日

9月6日、秋篠宮家の悠仁親王殿下のお誕生日。

満9歳を迎えられた。

心からお祝い申し上げる。

だが繰り返す迄もなく、今のまま歳月が流れたら、
皇室は悠仁殿下お1人だけになってしまう。

これも改めて言う迄もないが、現在の制度では内親王、
女王方はご結婚と共に、皇室から離れて行かれる。

やがて世代が交替すれば、残るのは悠仁殿下のみ。

皇室の全てのご公務も当然、お1人に集中する。

その事実は、殿下のご結婚にも重大な障害になりかねない。

それで最悪、ご結婚相手を得られないような結果になれば、
畏れ多いことながら、皇室はもはや存続できなくなる。

幸い、ご結婚されても、皇室には悠仁殿下の他、妃殿下と、
お子様に恵まれたら、その方々が加わるだけ。

最善、最良のシナリオでも、そのようにしかならない。

そこまで「極小」化すれば、もはや皇室の末長い存続は望みが薄い。

そうした悪夢のような事態を避けたければ、10年後、
20年後
ではなく、今のうちに手を打たなければならない。

にも拘らず、安倍政権は女性宮家の検討を敢えて白紙撤回。

代わりに(?)
元女性皇族で民間人になった方々に、
皇室のご公務を分担して戴く
という、皇室の存続には一
切、役に立たず、
むしろ皇室と国民の区別をないがしろにし、
国民平等の大原則をも
踏みにじる愚策を持ち出そうとして、
さすがに引っ込めただけ。

やっと危機打開に向けて僅かに動き出そうとした流れを
ご破算にし
たまま、無為無策の内に貴重な時間を空費した。

これを客観的に見れば、皇室を潰したいとしか思えない。

このまま手をこまねいて、皇室の消滅を、
ただ待っているつもりか。