高森明勅

男系限定の前提、「側室」復活は無理

高森明勅

2015年9月5日 06:17

こんなこと、改めて言う迄もない。

それでも皇位の継承において、男系を維持しようとすれば、
必ず側室を復活させるしかない。

男系限定は、側室制度と組み合わせてこそ、
何とか辛うじて維持できる。

だから、男系限定を今後も維持しようとし、
なおかつ僅かでも論理的な思考力を持つ人は、
どうしても側室の復活を夢想することになる。

でも無理。

側室の事実上の廃止は、大正天皇から。

それを自覚的に廃絶したのは、昭和天皇の聖断による。

皇室がその復活を望まれるとは、考え難い。

国民の多数がそれに同意することも、あり得ない。

国会の過半数が、そうした制度改正を支持することもない。

自ら側室になろうとし、然るべき条件を備えた女性が複数、
継続的に
現れるはずもない。

更に、今の日本でそんな制度が復活したら、
先進諸国もさぞや驚くだろう。

どこから見ても、側室復活はない。

男系限定の前提は、とっくに失われているのだ。

よって、それに固執すれば、皇室そのものが存続できなくなる。

だから私どもは、不可避的に二者択一を迫られる。

男系限定をこのまま続けて皇室の消滅を待つか、
皇室の存続を願って男系限定を見直すか。

答えは自ずと明らかだろう。