小林よしのり

庶民は正しいが無知だから騙される

小林よしのり

日々の出来事
2016年 9月 12日


本当に驚いたのだが、福岡の親戚に電話すると、全員、

次の皇太子殿下は愛子さまだと思っている。

全員、皇室典範の男系男子の規定なんか知らない。

 

わしの妹までが、次は愛子さまと思い込んでいて、

皇室典範に男系男子しかなれないと書いてあるからと

教えると仰天している。

「速く書き換えな―――!」と言う。

 

だから書き換えるべきとわしは言ってるが、書き換え

させない、男系の血しかダメと言う奴がいると言うと、

「誰がそんなこと言うとね―――?」と言う。

今どきそんなことをいう奴がいるのかという反応に、

全員がなる。

 

安倍晋三がそれだと言うと、呆れて悪い奴だという

感想になる。

庶民は無知だが正しい。

だが政府は「庶民は無知だから騙せる」とナメて

特措法でさっさと済ませようと企む。

 

本当は、庶民は知らなくてもいいのだが、その代わり、

知識人がしっかりエセ知識人や権力の横暴を食い止め

なければならない。

だが、知識人やジャーナリストはその役割を果たして

いるだろうか?

暗澹たる状況と言うしかない。