小林よしのり

政治利用されるサブカルについて

小林よしのり

マスコミ・報道
2016年 9月 13日


昨日の東京新聞に「大波小波」というコラムがあって、

「ゴジラはシンじゃうぞ」という文章が載っていた。

 

「小林よしのりが、作品への失望を表明し理由を

ホームページに書き込むと、(シン・ゴジラの)

絶賛派が殺到した。庵野ファンの東裕紀は、判断を留保

しただけでオタク連から敵認定されたと怒り、

『オタクたちが、政治家と日本の技術力に願いを託す

時代になった』と慨嘆する」

 

なるほど、そういうことになっていたのか。

いかにもネトウヨチックな映画で、緊急事態法が必要

というプロパガンダな臭いがプンプンする上に、あの

女の防衛大臣なんか、稲田朋美を上回る準男性だった

ので、わしはゴジラの持つ神話的な夢に浸れなかった

のだ。

 

リオ・オリンピックの安倍晋三のマリオ変装にしても、

オタク的なサブカルが、実に安易に政治利用される時代

になった。

わしはそれを「軍靴の響きが聞こえる」的な論法としては

使わないが、サブカルが政治利用される危険性には自覚的

でいなければならないとは思う。