小林よしのり

バイデン副大統領の名言

小林よしのり

政治・経済
2016年 8月 17日


バイデン副大統領が、日本の核武装を容認するトランプを

批判し、「核保有国になり得ないとする日本の憲法を

我々が書いたことを知らないのか」と発言した。

その場にヒラリーもいたが笑っていた。

 

実にむかつく光景である。

戦争の勝者が敗戦国の憲法まで書くのは、本来、国際法違反

である。

日本の憲法を書いたことを、誇りに思っている米国人の本音

を聞いて、不愉快に思わない日本人は「奴隷」だからである。

 

しかしバイデンもよくこんな失礼なことを公然と口に出した

ものだ。

いや、失礼だが、公言してもらって良かったのだろう。

「憲法を書いてもらってありがとう」と感謝している愚劣な

日本人の姿が明瞭になってくる。

 

日本人はトランプが嫌いだ。

確かにトランプは放言だらけで、安定した知性があるとは

思えない。

しかし、日本の立場から見れば、真の独立を促す良きことも

言っている。

核武装容認はその代表的な例だ。

 

奴隷の臆病さが脳髄まで染み渡った日本人は、核武装

なんてとんでもないと力いっぱい遠慮するのだろうが、

わしのような根っからの独立心を持つ日本人は「しめた!」

と思ってしまうのである。

 

しかし報道番組を見ても、このニュースの扱いが小さい。

右の耳から左の耳へ受け流すつもりのようだが、こんな国で

愛国心を叫んでも虚しいだけである。