高森明勅

昔もいた、ご成婚に反対した愚か者

高森明勅

2016年 8月 8日

私自身に記憶がある訳では勿論ない。

だが当時の資料を見て驚いた。

当時は皇太子でいらした、今上陛下の昭和34年のご成婚を巡る
逸話だ。

国民の圧倒的多数が大歓迎をして、
いわゆる“ミッチーブーム”
まで巻き起こる中、全く違う反応を見せた
ごく一握りの者達がいた。

畏れ多いことながら、美智子妃殿下(今の皇后陛下)が
「平民」
のご出身であることを咎め立てして、猛烈な反対に
回ったのだ。

これで皇室はおしまいだとか、国体が破壊されるなどといった、
今から振り返ると到底、正気とは思えないような被害妄想に囚われ、
意固地に反対していた。

その連中は今、慈愛と責任感に溢れる皇后陛下のお姿を拝し、
何とお詫びするつもりか。

現在、陛下のご意向に対し、己れの無知を棚に上げて、
不遜にも「
皇室の伝統を弊履のごとく投げ捨てる」などと暴言を
吐き散らす、
国民から孤立した“反逆”者達。

その浅ましさを見ると、
往年の愚か者達の振る舞いを思い起こしてしまう。