高森明勅

『ポーの一族』続編が楽しみ

高森明勅

2016年 5月 2日

萩尾望都の『ポーの一族』の続編が40年ぶりに発表されるとか。

時を超える一族、バンパネラ(吸血鬼)を扱った作品。

少女漫画というジャンルに囚われない読者を獲得したはずだ。

トーマの心臓』は続編の描きようがないだろう。

だが『ポーの一族』なら、短編の集成のような作品だから、可能か。

銀の三角』を完成させた萩尾氏が、“時を超えて”どんな「ポー」
描くか。

楽しみだ。

でも、書店で掲載誌の『月刊フラワーズ』7月号を買うのは、
かなり勇気が要る。

「時の輪よ
めぐりめぐれ
生命のふたたび
生まれるまでに
時の風よ
といきよ夢よ
走り 走れ
輝きのいまだ
見えぬ地平へ」

(『ポーの一族』「エディス」より)