笹幸恵

幻想について

笹幸恵

2016年 4月 28日

私の愛してやまない中島みゆき様の歌に

「化粧」という名曲があります。

 

化粧なんてどうでもいいと思ってきたけれど、

せめて今夜だけでも きれいになりたい

今夜あたしは あんたに逢いにゆくから

最後の最後に 逢いにゆくから

 

これぞ、ザ・オンナゴコロ

日頃、性格が雑な私でも、その気持ちは

とーーーっても良くわかります。

 

素敵な人と会う予定があるなら、

5分で終わる化粧も、心なしか丁寧に。

 

自分をより美しく見せたい(=幻想)に、

好むと好まざるとにかかわらず、

しがみついてしまうのがオンナゴコロというものです。

 

 

「あした」という名曲もあります。

 

イヤリングを外して 綺麗じゃなくなっても

まだ私のことを見失ってしまわないでね

フリルのシャツを脱いで やせっぽちになっても

まだ私のことを見失ってしまわないでね

 

これは、幻想が幻想だとわかっても、

私を愛したままでいてくれますか、

という切ないオンナゴコロ。

 

 

ふん、そんなのバカバカしい。

そうやって男によりかかっているのが

そもそもの間違いなのよ!

男も女も同権!

=男も女も同じ!

=区別すること自体、間違ってる!

 

・・・こうなると、女はなんと味気ない

生き物であることか。

 

 

男性に媚びているわけでも

へりくだっているわけでもありません。

 

何しろ私は、「保守」を標榜(?)する団体から

仕事を依頼されたとき、「女はただいればいい」という

雰囲気が嫌で、仕事そのものをお断りしたくらい

男尊女卑にムカつくタイプの女です。

 

でも、じゃあ、男女が区別もなしに

一緒くたでいいのかと言えば、そうではありません。

やはり性差はあります。

身体の構造が違う以上、こればっかりは首から上の

思想やイデオロギーでどうにかなるものではない。

女が服を汚さずに立ちションすることは至難の業だし、

デパートから公衆便所にいたるまで、

男女同じトイレだったら、正直イヤだもんなー。

 

女性が女性であるというだけで、人格を無視されたり

尊厳を否定されたりするのは、明白な男尊女卑でしょう。

しかしだからと言って、女性自身が女であることを

否定してしまったら、オンナゴコロのわからない、

不粋な女が生まれるだけ。

のみならず、被害者意識に凝り固まって

男性を攻撃することしか頭になくなってしまったら、

狭量で醜い女が生まれるだけ。

 

小林先生のブログで「幻想から解放してあげる」と

書いていた女性がいたので、驚愕しました。

まだこういう女性っていたんだな。

 

中島みゆき様の名曲を聴いてほしいもんだなーーー。

 

こういう人には、届かないかな?