泉美木蘭

ハゲを気にしなくていいんです!

泉美木蘭

2016年 4月 28日

そんなに気にしなくていいんです。
男女の関係は、普通は、まず先に感情があるんだから。
感情が入ってしまえば、外見の特徴なんて、どんなでも、
愛おしく感じるのが、普通の女性なんだから。
男の人が、好きな女を見つめる時もそうだと思うけど。
あたしは竹中直人のファンだしね。

ライジングに書いたのは、人間の人格を完全に無視して、
「遺伝子を運ぶ道具」としか見ていない人達の世界だから。
むしろ、ハゲているのかどうかを私が質問したときに、
その部分だけ、まっとうに説教したり、人間的な感覚での
理解を求めてきたのは、おかしな話だと思うんですよ。
そもそもが、「超有名大学卒」「高い偏差値」「スポーツ万能」
「稼げる職業についた優秀な人間」なんていう、人格無視の
《遺伝子記号》だけで自分を売っているんだから、
買い手からは、他にどんな《記号》の含まれている遺伝子なのか、
マイナスの記号がひとつでも含まれていやしないか、
もっともっと本格的に差別的な質問をされてもおかしくないと思う。

アメリカ人だったら、こう聞かれてますよ。
「偏差値が高くて、とても稼げる優秀な方だということはわかりました。
ところで確認しておきたいのですが、肌の色は何色ですか?」
って。
「髪の毛フサフサなんですか? じゃあ遺伝子を提供してください」
なんて話になるとしたら、それは、
「白人なんですね? じゃあ遺伝子を提供してください」
と言われているのと同じなんだから。
全然喜べないどころか、むしろ失礼な話よ。
そんなので喜べる人は、軽薄どころか、『空白』です。
空白だから気味が悪く、空白だから同情できないんです。