高森明勅

果たして…

高森明勅

2017年 3月 10日

ご譲位を巡る問題も決着が近い。

昨年8月8日のお言葉を拝聴した
直後の文章で私は以下のように記
した。

「このたび、陛下は最初で、おそらく最後の『願い』
私ども国民に直接、お示しになった。
たった一度きりのお望みだ。
…国民は、この陛下の“唯一”
のご念願に全力で
お応えしなければならない。
政府と国会は一致協力して、可及的速やかに皇室典範を改正し、
お言葉の冒頭に出てくる『平成30年』までには、
つつがなくご譲位の運びとなるのが、
陛下と皇太子殿下のご年齢からして望ましいだろう。
いまこそ平成の国民は、陛下の年来のご恩恵に報いるため、
その責務を果たさねばならない」
(『月刊Hanada』
10月号)

―この私は、「その責務」を果たすことが出来ているだろうか。