高森明勅

平成の国民として

高森明勅

2017年 1月 7日

昨年8月8日の「おことば」の中に次のような一節があった。

天皇として大切な、国民を思い、国民のために祈るという務めを、
人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは、幸せなことでした」

畏れ多いことに、平成の国民への「深い信頼と敬愛」を
述べて下さったのだ。

だが今、政府は特例法による一代限りの譲位の押し付けという形で、
公然と天皇陛下のお気持ちを踏みにじろうとしている。

これを黙過してよいのか。

陛下はこれまでの歳月、天皇としてのお務めを
全身全霊で果たして来られた。

今度は我々が、平成の国民としての務めを果たさねばならない。