小林よしのり

デマ記者・阿比留瑠比は知性ゼロである

小林よしのり

マスコミ・報道
2017年 4月 22日


産経新聞の一面の見出しが「玉座を胸壁となすなかれ」

タイトルをつけ、政府の意向を忖度しただけの有識者会議

(天皇の公務の負担軽減に関する有識者会議)の最終報告

を高評価している。

 

それにしても阿比留瑠比の知性の劣化は留まるところを

知らない。

「玉座を胸壁となすなかれ」なんて言葉はねつ造である。

尾崎行雄は、大正2年、桂内閣の「天皇の政治利用」を

批判して、こう言ったのだ。

「彼等は、玉座を以て胸壁と為し、詔勅を以て弾丸に代へて

政敵を倒さんとするものではないか」

 

桂太郎は度々、大正天皇の詔勅を仰ぐことで、政敵を排除し、

自分の権力を守っていた。

尾崎はこれを批判したのである。

 

現在、天皇退位問題で、民進党が天皇の詔勅を仰いで、

自民党を倒そうとしたのか?

 

尾崎行雄の言葉は、天皇の真意を忖度してはいけないとか、

天皇のお言葉を引用してはいけないという意味ではない。

そのような思考回路は、戦後、宮沢俊義憲法学に洗脳された

極左イデオロギーに過ぎないのだ。

 

つまり安倍政権も産経新聞も、GHQの憲法観より、もっと

左寄りの、「戦後レジーム」に100%嵌った極左憲法学に

逆戻りしてしまったということだ。

 

阿比留瑠比は、天皇の譲位の意向を宮内庁が首相官邸に

伝えてこなかったと言っているが、これもデマじゃないか。

宮内庁が伝えたのに、官邸が無視し続けたから、陛下の

「国民に向けたお言葉」になったというのが真相だ。

デマばっかりだよ、阿比留くん。

 

知性ゼロの阿比留くんには、「SAPIO」の『ゴー宣』で、

もっと詳しく、似顔絵付きで、描いてあげよう。

阿比留くんは本当に教養がないねえ。