高森明勅

文春空砲

高森明勅

2017年 11月 16日

『週刊文春』(11月23日号)の
「大阪1泊」
記事を立ち読みした。

読んで時間の無駄使いを後悔した。

記事にするだけの内容が、惨めなほど空っぽ。

あるのは出来損ないの印象操作のみ。

まさに文春砲ならぬ文春「空砲」。

ただ、同誌山尾取材班キャップ赤石晋一郎氏
写真は小林よしのり氏の11月16日のブログ
デマをどう報じるワイドショー?」に掲載)の
無力感、敗北感、
屈辱感が滲み出ているのだけが、
僅かに興味を惹いた。

伝え聞くところでは、
これまで3人を1組として5組、
総勢15人のチームで取材していたとか。

それでこのお粗末さか。

記事を読むと、小林よしのり氏がブログ
(11月13日「
狂気に走る週刊文春〔その1〕」)に
アップした写真を、
あたかも山尾代議士が東京駅で写したもの
であるかのように、
書いている。

明らかな嘘。

実際にブログの写真を見ればすぐにバレる嘘を、
平気で記事にする辺り、文春は既にかなり追い詰められている。

道場当日、倉持弁護士が会場から慰労会に移動する時、
5、
6人のスタッフがガードしていた、という記述もある。

あの時、倉持氏は私と2人で談笑しながら、
歩いてやや離れた居酒屋に向かった。

同じ店に向かう設営隊の皆さんも、
我々の前後を楽しそうに歩いていた。

被害妄想の余り、それを「ガード」と見たのか。

どれだけ遠くから、恐る恐る見ていたのか。

それとも、ただ「笑いながら居酒屋に向かった」
では記事にならないので、敢えて“
盛った”のか。

せっかく私が親切に、道場終了後の倉持氏の実際の
「日程」を、
記事の締め切りに間に合うタイミングで、
些か詳しくブログで「
証言」したのに、
確認の為の取材依頼もなかった。

文春編集部は、確かな「事実」には興味がない事が、よく分かった。

文春が今後もストーカー的な取材を続けると、
赤石キャップと神田記者、ニット帽の男性カメラマンだけでなく、
取材チーム全員の顔写真がネットに晒されるという、珍しい事態に
なるかも知れない。

小林よしのり氏の愛読者の層の厚さと求心力が、
彼らを追い詰める。