小林よしのり

公よりもラブ上位

小林よしのり

日々の出来事
2018年 6月 15日

「ゴー宣道場」の門弟・門下生の中には時々、男と女の
関係になってしまう者がいる。
それがダメだと言うわけではない。
トッキーと嫁だって門弟との関係性の中から交際して、
結婚するに至った。

それはいいのだが、その男女関係(ラブ)が「公論」に
影響を生じさせるとマズい。

最近も、元門弟(女)の意見がわしに否定されると、
ある門弟(男)が異常に憤激し、去って行ってしまった。

男がなぜそこまでと考えていると、なんのことはない、
この二人、秘かに交際していたということが発覚した。
つまりラブ(私)の結束が、パブリック(公)よりも、
上位に来てしまったのだ。

二人とも、文章が上手い人間だったから、わしも特別に
目をかけてやっていたのだが、それが「選民意識」に
繋がって、自分の間違いを認められないほど肥大化した
自我に育ってしまったのだろう。
「謝ったら死ぬ病気」に罹ってしまった。

この門弟(男)は、以前、秘書みなぼんに当てたメール
の末尾で、「今度お茶でも」と堂々と誘っていた。
秘書みなぼんは、フラれるとは夢にも思っていないその
門弟の書き方に、強い「選民意識」を感じ取っていた
らしく、この結果は当然だと言っている。

こういう例は何度でもあるから言っておくが、「文章が
上手い」=「正しい」ではない。
それはわしが批判してきた多くの知識人の例で、証明
されているではないか。

しかし「公論」だと、あれほど何度も言っているのに、
「ラブ上位」になってしまうのだから、人間は弱いな。