小林よしのり

憲法学者、井上武史氏のレジュメは刺激的

小林よしのり

ゴー宣道場・公論イベント
2018年 6月 8日

明後日、6月10日、開催する「九州ゴー宣道場」では、
九州大学の憲法学者・井上武史准教授をゲストに迎える。
一流の憲法学者に講義を受けるのは、これが最後だ。
テーマは「憲法は国民のものではないのか?」だ。

昨日、井上武史氏より当日のレジュメが届いた。
それを見ると、実に興味深く、面白そうで、期待が高まる。

井上氏のレジュメでは、日本国憲法の3つの特徴の中に、
「占領下で制定された憲法」というのがちゃんと入って
いるし、日本国憲法に「ここに主権が国民に存することを
宣言し」と書いてあるが、占領下の日本国に主権はなかった
ことを記してある。

国家権力の正当性は、国民に由来しているという意識が
稀薄になっている現状では、確かに民主制がより深化
していくのは困難になろう。

井上氏は民主主義の質の向上のために「女性議員増加策」
まで射程に入れて考えているようで、この論点も、今まで
「ゴー宣道場」で出なかった問題だ。

このレジュメを見ていると、わしの向学心が沸き上がる。
福岡ではとことん井上氏から学んでおきたい。
このレジュメは当日みんなに配布するので、参加者は
道場終了後に復習することもできる。

たまには向学心を燃やそうよ。
大人になったら生活に追われることは分かっている。
でも、権力に騙されて、じわじわ首を絞められるだけの
人生じゃつまらんだろう。
気がついたときには、もう手遅れになっていたという
時が来るかもしれんよ。
福岡で会おう!