泉美木蘭

関西ゴー宣道場お疲れさまでした

泉美木蘭

2018年 3月 12日

曽我部教授と山尾議員をゲストにお招きしての関西ゴー宣道場、
憲法学という専門的な話がつづくなかでも、
参加者が一心に集中している様子が伝わってきて、「すごい」
と感じました。

「改憲か護憲か」というイデオロギー的な憲法論から、
もっと実用的、実践的で、実際の制度設計に目を向ける
プラクティカルな憲法論へ、
「理念」だけにとらわれているのでなく、
「仕組み」について考えるべし。
曽我部教授の新世代の憲法論は、深くうなづくとと同時に、
憲法改正に取り組むには、本当に膨大で多角的な思考と議論が
必要なんだと想像します。

フランスでは、政権交代という緊張感があるために、
どちらか一方に都合の良い環境に甘んじる状態にはなりづらく、
大統領の人徳に関わらず、必要ならば憲法改正の議論が行われる・・・
いまの日本人に突き刺さらなきゃならない話だと思います。
ただ変えたい条文だけに目を向けている状態ではなく、
そのための土壌を育てなければいけません。

山尾議員による、憲法裁判所の方式とメリット・デメリット、
国民投票法のお話は、もっとくわしく知りたいですし、
知っておくべきものだと思いました。
テレビコマーシャルの規制問題、
メディアのスタンス、
意見広告の取り扱い方、
芸能人の利用、広告代理店の存在、首相との会食。

わからないまま、
「わからないし、あやしさは感じているけど
誰かが決めて、なんだか決まっていくんだろ。
自分に害がなきゃいいや」
では嫌だ。
つま先立ちだけど、知的誠実さを失わずにこれからも議論を
深めていきたいと思います。