時浦兼(トッキー)

女医問題の思考の変遷

時浦兼(トッキー)

その他ニュース
2018年 9月 24日

ワークシェアリングと女医・外科医問題についての意見ご紹介です!

 


 

長時間労働の解決策として、
ワークシェアリングが素晴らしいシステムのように
もてはやされている雰囲気がありますが、
ワークシェアリング労働者である私の実感としては、

「低賃金で正社員並みの労働をさせる事が出来、
いつでも首をスパスパ切ることが可能な、
雇う側にとってはヒジョーに都合の良い使い捨て労働力」

というのが本当の所じゃないかなぁ???
と冷徹に(笑)自分を分析しております。
もちろん、ワークシェアリング労働者だとしても、
仕事となれば最高の結果を出すべく、
創意工夫し、努力しようとは思っているのですが。

低賃金ワークシェアリングが、
日本の仕事形態として常態化したら、
ますます不安定な家族が増加してしまうと想像してしまいます。
それこそ経団連の思う壺ではないかなぁ??

今回の女医問題での最大の問題は、
女医が増えると激務の外科医が少なくなる現実があるが、
外科医が少なくなっても、男女平等を優先させるべきか?
だと思うのですが、
一市民の感覚としては、
皮膚科よりも外科医がいなくなる方が断然困ります!

女医が増えると外科医が少なくなる理由は、
おそらく、出産&育児との両立を考えてしまうからで、
そう考える女医さんがいるのは当たり前だし、
仕事に対しての姿勢が甘い!とかではないと思います。

皮膚科だったら一刻を争う治療を要する事態はあまり考えにくいが、
外科医は、命に関わる手術も多くあるので、
外科医が少なくなったら市民は本当に困りますね。

子供が一刻を争う手術を受ける事を想像しますが。
ワークシェアリング導入により、
時間で担当医がコロコロ変わる事を想像すると、
ちゃんと引き継ぎされてるんかいな?
担当が変わった事で不手際が起こり、
子供が死んだらどうしよう??
と、不安になるのは間違いないです。
担当によって言うことが変わるということもあり得るわけで、そうなれば不安は倍増です。
激務の外科医に支えられて、医者と患者の信頼関係がどうにかこうにか築かれているのかと思うと頭が下がる思いです。

こんなにわかったような事を言ってますが(笑)
初めて女医問題の報道を見た時は、
裏で操作して女学生を減らしているなんて、
なんてひどいんだ!と怒ってた1人なのです。
(今後配信される♯3は、女医問題についてのブログやライジングが配信される前の収録だったので、初期反応としての怒りの部分のみが前面に出ていると思います。)
ですが、その後ブログやライジングを読んだり、
自分自身でも丁寧に考えていくと、
外科医が少なくなっても男女平等を優先させなくてはならない!
とは思えなくなります。

男女平等を実現する為の解決策として
ワークシェアリングを導入したとしても、
給与の減額で外科医のモチベーションが下がったり、
担当医がコロコロ変わることで
患者との信頼関係が崩壊する事態になる事も予想されるわけですから、
現実を無視してでも男女平等を推し進める事が重要だとは思えなくなってきます。

いつだったか、小林先生が
男女平等ではなく、男女公平だ
と、おっしゃられていたと思うのですが、
男女の特性をお互いに活かせるような、
男女公平な世の中にするべく考えていくことが必要なのかもしれませんね。

長文、失礼しました。
(よっしーさん)

 


 

最初は入試の不正問題から始まった話で、不正そのものは当然いけないことだから、初期反応として怒りがでてくるのは当然だし、その後、さらに問題の背景がわかってきたら、考えを深めたり改めたりするのも当然。
それでも男女平等は達成すべき、そのためにシステムを変えるべきだと言い出す人は、どこでどうして思考が止まるのか、実に不思議です。