高森明勅

立憲的改憲案、発表!

高森明勅

ゴー宣道場・公論イベント
2018年 8月 6日
8月5日、ゴー宣道場。
 
いよいよ山尾志桜里衆院議員による
憲法9条の改正案が発表された。
 
最も注目すべきは「戦力」の扱い方。
 
安倍首相の提案した自衛隊「明記」加憲は、
現行9条の戦力“不保持”をそのまま維持する。
 
つまり、これまでの誤魔化しを維持し、
固定化するのだ。
 
それでは、これ迄も繰り返し指摘して来たように、
事実上、個別的自衛権すら、いつまでも十全には
行使できない。
 
結果、対米従属は深まるだけ。
 
ところが、今回初めて公表された山尾案では、
そこに斬り込んだ。
 
立憲主義的にしっかりした
(かつ広範に受け入れられやすい)
基準を設けて、その制限内で戦力の
「保持」を明確に打ち出した。
 
9条改正については、
これで完璧ではないにしても、
かなり完成度の高い叩き台になり得ているだろう。
 
国民の前に、
“もう1つの選択肢”がハッキリと提示された事実を、
喜びたい。