小林よしのり

愛読者の種類

小林よしのり

日々の出来事
2020年 2月 2日

わしの作品を連載中も読んでくれていて、単行本に
なっても読んでくれる熱烈な愛読者、さらに過去の
作品から今の作品まですべて読んでいる狂おしいほど
の愛読者は、真正愛読者と、アンチ愛読者である。

わしにとって一番ありがたいのは、連載中も読んで
くれて、単行本になっても買ってくれる読者だ。
こういう読者には単行本にサインをしてあげたいし、
女性ならハグもしてあげたい。

次にわしがありがたいのは、単行本を買ってくれる
読者だ。
漫画家はスタッフを抱えているから、原稿料では
食っていけない。
単行本の印税でスタッフ全員が食っているのだ。

今回の『慰安婦』(幻冬舎)は部数が多いから、大変
ありがたい。
しかも新聞広告をどかんと打つから、恐縮してしまう。
幻冬舎は何度も何度も、わしの単行本で博打を売って
くれる。
これだから、安倍政権と親密でも、見城社長を憎め
ないわけだ。
いつかまた幻冬舎から特大級のヒットを放ちたいと
思っている。
だが、今の連載本数では描き下ろしができない。
そこをどうするかだ。