高森明勅

新型コロナと新型コロナ“恐怖症”

高森明勅

ゴー宣道場・公論イベント 政治・経済
2020年 7月 1日

新型コロナウィルス感染症。

わが国において、その“直接の”被害はどの程度か。
それは、概ねこれまでの死者と重症者の数によって、
客観的に把握できるはずだ。

これを、普通のインフルエンザなどの場合と比べて、どう判断するか。
一方、一斉休校や緊急事態宣言の発出、休業要請など、
新型コロナに対応して行政当局が採った一連の措置は、
適時適切なものだったかどうか。

又、それらを取り上げたメディアの扱い方は、どう評価されるべきか。
更に、国民自身の対応について、自戒も込めて振り返る必要があるだろう。
新型コロナそのものよりも、むしろそれへの“恐怖症”による被害を、
経済その他各方面で拡大させた要素は、無かったのかどうか。
今後の教訓の為に、そちらの被害の大きさも、“目を反らさずに”しっかりと
見定めておかねばならない。

政府は先日、これまでの対応を事実上、主導して来た「専門家会議」
(新型コロナウィルス感染症対策専門家会議)の廃止を決めた。
又、対応の方向性として「感染防止対策と社会経済活動の両立」を唱え始めている。
東京都も、休業要請などを行う際の数値基準を、“取り止める”方針らしい。
政府も東京都も、大きな方向転換を図ろうとしているように見える。
ならば、ここまでのやり方が基本的に正しかったのかどうか、
厳格に検証しておかねばならない。

7月のゴー宣道場では、専門家の木村もりよ氏をゲストに招き、
その辺りも含め、今の局面で取り上げるべき重要な論点について、
幅広く闊達(かったつ)な討議を行いたい。

私個人としては、これまでで恐らく最も不案内なテーマなので、
ゲストや各師範から、謙虚に学びたい。
応募の締め切りは7月1日。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/