高森明勅

千年後の居酒屋

高森明勅

その他ニュース
2020年 5月 23日

私は以前、千年後にも残っていて欲しい“5つ”のものを
列挙したことがある。
その5番目に挙げたのが「居酒屋」。
日本人にとって、打ち解けたコミュニケーションの為に、
欠かせない場所だろう。
少なくとも私自身はそう感じている。
レストランやバー、クラブなどとは違う空気が流れている。
“寛(くつろ)ぎ”のボタンがもう1つ外れるような感覚。
先日も、今年で開業50年を迎えた店で、気心の知れた1人と杯を挙げた。生ビール経由で清酒に落ち着く。それが私のいつもの飲み方。この時、メニューに出雲の名酒「李白」を見付けた。これは美味しい。私のお気に入りの1つ。早速、注文したら、既に売り切れ。そこで、更に銘柄を見ていると、これまで飲んだことがない、山形の「初孫(はつまご)」というお酒があった。3月に私自身の初孫が生まれたばかり(今、どんどん可愛くなっている)。
これを見逃す手はない。
飲んでみると、勿論、「李白」には劣るものの、飲めない味ではない。
焼き鳥や名物のつくねの大串、アジのなめろう、牛の煮込みなどを
摘(つま)みながら、楽しく歓談できた。

やはり、居酒屋は千年後にも日本に残っていて欲しい1つだ。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/