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上皇陛下の90歳のお誕生日に際し「おことば」を振り返る
高森明勅
12月23日は上皇陛下の90歳のお誕生日。 ご在位中のご献身を銘記し、深く感謝すると共に、 心からお祝い申し上げる。 これまでの上皇陛下の「おことば」からいくつかを、 謹んで掲げさせて戴く。 ○昭和39年12月22日、31歳のお誕生日を前に。 「いったことは必ず実行する。実行しないことをいうのは嫌いです」 ○昭和50年7月17日、沖縄にお出ましの際、「ひめゆ...
皇位継承問題のスケジュール感、来年前半に一先ず決着か?
高森明勅
12月19日、額賀福志郎衆院議長は議長公邸に 立憲民主党などの幹部らを招き、海江田万里衆院副議長と共に 皇位継承問題を巡り、会談を行った。 立憲民主党からは野田佳彦·馬淵澄夫両衆院議員が出席された。 そこではNHKをはじめメディアが報じた内容よりも、 もう少し踏み込んだやり取りもあったようだ。 政界は「一寸先は闇」と言われ、岸田文雄内閣は苦境が 続いているが...
私の塾で何故エンターテイメントを語るのか?
高森明勅
12月16日、年内最後の高森稽古照今塾。 この塾は元々「爆笑目からウロコ塾」又は「熱血目からウロコ塾」 という名前を考えていた。 だが残念ながら、それらは結局、採用を見送ることになった。 主に20代·30代の若い社会人を対象とし、今年で第11期目になっている (第1期から毎年受講してくれている熱心な塾生が何人もいる)。 今期のテキストは拙著『はじめて読む「日...
岸田政権の危機によって皇位継承問題の行方はどうなるか?
高森明勅
皇位継承問題の行方がどうなるのか。 岸田政権が崖っぷちに立たされている現在、 甚だ視界不良になっている。 今年の政治動向で特筆すべきは、岸田文雄首相の主導によって、 皇位継承問題が100点満点の解決かどうかは勿論予断を許さないが、 とにかく1つの区切りを目指して動き始めた、という事実だ。 その場合、岸田首相が来年9月に自民党総裁選に臨む“前”に、 何らかの決...
旧宮家養子縁組プラン提唱者の「お笑い想定問答」
高森明勅
自民党の総裁直属機関「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」 (麻生太郎会長)が主な検討対象にしようとしている 旧宮家養子縁組プラン。 これは以前、竹田恒泰氏が麻生内閣当時、 政務担当内閣官房副長官だった故·鴻池祥肇氏を軸に立法化を 企てていたというプランが、その原型かも知れない (竹田氏·門田隆将氏『なぜ女系天皇で日本が滅ぶのか』)。 その時は、事務担当内...
西村宮内庁長官の「安定的な皇位継承」発言が本年度ベスト
高森明勅
先に令和5年の大きな出来事ベスト5を挙げた。 しかし、そこで取り上げなかった極めて注目すべき出来事があった。 それは11月22日に西村泰彦·宮内庁長官が定例記者会見で 以下のような発言をしたことだ。 「現時点の皇室全体を見渡すと、安定的な皇位継承という 観点からは課題がある。 皇族数の減少は皇室の活動との関連で課題がある」と。 この発言が、自民党の総裁直属機...
皇位継承は今の天皇とどれほど血筋が離れていても問題なし?
高森明勅
日本会議の機関誌『日本の息吹』12月号にこんな記述があった。 「皇位継承というのは、基準は初代の神武天皇にあるのです。 神武天皇の血筋を男系で継承していること。 これが全てですから、今の天皇とどれほど血筋が離れていようと、 本質的な問題ではないのです」(勝岡寛次氏) 旧宮家系国民男性の養子縁組プランを擁護する論の中での発言だ。 しかし、「今の天皇」=今上陛下...
旧宮家系国民男性は「皇統に属さない男系の男子」という見解
高森明勅
皇室に敬愛の気持ちを抱くのであれば、 皇室の尊厳、その「聖域」性を大切にし、皇室と国民の 厳格な区別をないがしろにしてはならない。 政府·自民党が推し進めようとしているように見える 旧宮家系国民男性の養子縁組プランは、まさにそれへの挑戦だ。 皇室典範では、婚姻によってしか皇籍を取得できないルールを採用している。 これは何故か。 典範制定にあたり法制局(内閣法...
旧宮家養子縁組プランを通説による違憲審査基準でチェック!
高森明勅
旧宮家養子縁組プランの合憲性について 内閣法制局は説得力のある説明ができなかった (令和5年11月15日·17日の衆院内閣委員会での答弁)。 そこで改めて、標準的な学説に基づく違憲審査基準を当て嵌めて、 判定しよう。先ず違憲審査基準については以下の通り。 「違憲審査基準につき、代表的な説は…人種や門地による 区別の場合は、その区別の目的が真にやむをえない… ...
少しフライング気味ながら令和5年の大きな出来事ベスト5
高森明勅
まだ年末は先なのでいささか気が早いが、 今年のこれまでの出来事の中で、大きな意味を持ったと 思えるものを取り敢えず5つ挙げると、以下の通りだろうか。 ①10月23日、岸田文雄首相が臨時国会での所信表明演説で 「皇族数の確保のための具体的方策」について「『立法府の総意』 が早期に取りまとめられるよう、国会における積極的な議論が 行われることを期待します」と呼び...
やっと動き始めた皇位継承問題の今後予想される主な動きとは
高森明勅
本来なら政治において最優先すべき皇位継承の不安定さを いかに緩和するかという課題。 それがこれまでひたすら先延ばしされ続けてきた。 しかし、岸田首相はやっとこの問題解決に向けて動き始めたようだ。 今後、衆院解散や岸田退陣といった不確定要素を除き、 大まかに以下のような流れを想定できる。 ①自民党の党内意見の集約(他の各党も?)→ ②衆参両院議長の呼びかけによ...
窮地の内閣法制局が皇位の安定継承への議論に道を開く?
高森明勅
11月17日、衆院内閣委員会で立憲民主党の馬淵澄夫議員が 引き続き皇位の安定継承を巡り、内閣法制局の見解を質された。 内閣法制局は旧宮家養子縁組プランの合憲性を説明するのに、 当初は別の答弁を模索していたようだ。 「皇族数の減少という特殊な状況」を根拠にするつもりだった。 これならば、有識者会議報告書における議論の枠を 「皇族数の確保」に限定す...
自民党は「安定的な皇位継承」という国語が理解できない?
高森明勅
11月17日、自民党の総裁直属機関 「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の初会合。 皇位継承問題に関心が深い国民は、先ずこの懇談会の “名前”に注目したのではないだろうか。 と言うのは、真に安定(!)的な皇位継承を確保(!)する為には、 先頃、政府から国会に検討を委ねられた有識者会議会議報告書の 提案では、とても対応不可能だからだ。 そのことは、報告書自...
内閣法制局は旧宮家プランの合憲性について説明できなかった
高森明勅
11月15日、衆院内閣委員会において 立憲民主党の馬淵澄夫議員が皇位の安定継承を巡る質問を行われた。 ①旧宮家系国民男性が現在の皇族と養子縁組を行うことによって 皇籍取得を可能とするプランは憲法が禁じる「門地による差別」 に当たるのか、どうか。 ②これまで政府は養子縁組プランの対象となる旧宮家系男性の 当事者に皇籍取得の意向確認を行なっておらず、今後も行わな...
皇位継承問題、焦点は継承の安定化、最大の障害は女性蔑視
高森明勅
皇位継承問題の焦点は、いかに皇位継承の安定化を図るか、 という一点だ。 もちろん、どのような制度改正を行なっても万全は期し難い。 そうではなくて、行き詰まることが分かり切っているルールから 少しでも安定化に舵を切ることが狙いだ。 産経新聞(11月7日付)に以下のような 自民党関係者の発言が紹介されていた。 「立民(立憲民主党)や共産(党)は『人権侵害』や 『...
天皇·皇族は「国民」ではないが人権制約は必要最小限で
高森明勅
先に(10月11日のブログで)紹介した 渡辺康行·宍戸常寿·松本和彦·工藤達朗『憲法Ⅱ 総論·統治』 における天皇·皇族と人権を巡る学説整理には、 いささか欠落がある。 同書の記述では、天皇·皇族を「国民」とする 肯定説ならば人権は皇位の世襲制と職務の特殊性による 必要最小限度の制約はあっても、基本的には認められ、 国民でなく「身分制の飛び地」とする否定説な...
敬宮殿下がお名前の他にご称号をお持ちなのは「直系」の証
高森明勅
天皇陛下の次の世代の皇族でお名前の他に ご称号をお持ちなのは敬宮殿下お一方だけ。 秋篠宮家のお子様方は皆様、お名前だけだ。 それは直系か傍系かの違いを示す。 直系の皇嗣であられる「皇太子」のお子様の場合は、 お名前の他にご称号を授けられる。 今の天皇陛下の場合は「浩宮」というご称号だ。 秋篠宮殿下は「礼宮」、ご結婚によって国民の仲間入りをされた 黒田清子様は...
ジェンダー平等を願う秋篠宮家にジェンダー不平等の押し付け
高森明勅
皇位の安定継承への道を探る場合、意外と深刻な障害になりそうなのは、 有識者会議報告書にあった現在の皇位継承順序を変更しないという“縛り”だ。 即ち「今上陛下、秋篠宮皇嗣殿下、次世代の皇位継承資格者として 悠仁親王殿下がいらっしゃることを前提に、この皇位継承の流れを ゆるがせにしてならない」(同6ページ)と。 勿論、理性的に考えると、このような愚かな言い分など...
皇室の伝統は男系継承でなく「国民と苦楽を共にする」こと
高森明勅
皇室の伝統は「男系継承」という意見を時折、耳にする。 しかし、皇室ご自身のお考えは違う。 それがはっきりと示されたのは平成17年に小泉純一郎内閣の時に 設けられた「皇室典範に関する有識者会議」の報告書が 提出された場面でのこと。 同年の天皇誕生日に際しての記者会見で、 記者側から次のような質問が出された。 「皇室典範に関する有識者会議が、『女性·女系天皇』容...
皇位継承問題、真の解決ではなく目先だけの決着を急ぐ危うさ
高森明勅
皇位継承問題の取材を続けている記者から連絡を受けた。 岸田政権がこの問題の解決に熱心だとはとても思えないという。 これまで、歴代内閣が「最重要課題」と連呼しながら事実上、 放置して来た拉致問題と同じように、口先だけではないか、と。 なるほど、現場の記者の受け止め方はそうなのかも知れない。 しかし、私の感触は少し違う。 むしろそうであればこそ、真の問題解決とは...