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籠の中の小鳥と化した違憲審査権を解き放つ憲法裁判所
倉持麟太郎
●日本型違憲立法審査権の出自立法権は国会に帰属し(憲法41条)、行政権は内閣に帰属し(憲法65条)、司法権は裁判所に帰属する(76条)。 今日扱うのは司法権だ。 司法権ひいては立憲主義の伝家の宝刀、最後の砦たる違憲立法審査権(81条)は、日本国憲法第6章「司法」のチャプターにおさめられている。つまり、司法権の行使の枠内で違憲立法審査権は行使される。 では...
錆びた伝家の宝刀 違憲立法審査権の本籍地
倉持麟太郎
憲法の価値を散々語っても、この価値が侵害されたとき、守られなかったときに、これを担保する実効的なシステムがなければ、普遍的な価値も、絵に描いた餅である。 日本は、書面によらない贈与を規定している数少ない近代民法をもつ国であるが、これは「武士気質」からして、一度した口約束は守られる国民性が反映されている、などと説明されることもある。かなり乱暴な説明ではあるが、...
誰が「自分らしさ」を決めますか?
倉持麟太郎
●自分で決める親戚の家にいくと、こちらの食べたいものはさておき、「いいからこれを食べなさい」と言われて大量のコロッケを食べたりすることがある。このとき感じる違和感は、「自分の善は自分で決める」という命題に背くからだ。しかし、これが進んで「いいから●●教を信じなさい」「いいから●●という道徳観を奉じなさい」という風に迫られた場合、コロッケのように黙って食べるか...
小さな憲法と舌切り雀
倉持麟太郎
●むかしむかし怪我をしたスズメを看病した心優しいお爺さんに懐いたスズメをよく思わなかったお婆さんは、糊を食べたスズメの舌を切って捨ててしまう。スズメを心配したお爺さんは藪にスズメを探しに行くとスズメのお宿に行き着き、あのスズメと再会する。時間を忘れるようなおもてなしを受けたお爺さん、帰らねばならない。そこで出てきたのが二つのつづらである。大きいつづらと小さな...
9条2項改正で開く扉 まどろみから覚醒へ
倉持麟太郎
●さらば「交戦権」前回のブログでは、9条2項で交戦権の否認と戦力の不保持が定められているにもかかわらず、本来ここで禁止されているはずの交戦権の行使による措置を「自衛権」の名でできてしまっていることによる「軍事権の密輸入」と9条2項の規範力の死滅について論じた。これは、立憲主義が国家権力を統制するという考え方を含むとすれば、「交戦権」を否認しながら「自衛権」の...
交戦権のまどろみー9条を殺したのは誰か
倉持麟太郎
●交戦権なんてもうなかった日本国憲法9条の特徴は、9条2項である。9条1項は、戦争一般が違法であることを確認した規定である。すなわち、9条1項だけであれば、いわゆる国際法上の自衛権(個別的自衛権及び集団的自衛権)は禁止されておらず、グローバルスタンダードである。しかし、9条2項では、「戦力」 (land, sea, and air forces, as we...
交戦権のまどろみ?9条を殺したのは誰か
倉持麟太郎
日本をリセットしながら何を「保守」するのだろうか。子供のころ、テレビゲームでむしゃくしゃしてリセットボタンを押す輩はテロリストと同じくらい暴虐な輩であったが、これは、やはりそれまでのゲームの記録や積み重ねてきたものをすべて消去・抹消してしまうからそれが暴虐極まりない行為になるのである。安倍政権の「戦後レジームからの脱却」、小池希望の党の「日本をリセット」。と...
憲法改正の必要性とは・・「憲法事実」と改憲の「作法」
倉持麟太郎
昨日の衆議院解散の理由表明においては、とうとう憲法改正については触れられることがなかった。またか、とつぶやいてしまった。2014年、アベノミクスを掲げ、国論を二分した安保法制については大々的に争点化することなく、翌年安保法制を通過させた。今回は、全国紙の一面に「自民、公約に9条改正」が躍った。そもそも、憲法を公約に掲げれば、それだけで選挙戦が厳しくなる時代が...
衆議院解散意見表明に見る、解散理由の本気でなさ
倉持麟太郎
昨日、安倍総理による衆議院解散の記者会見があった。 北朝鮮情勢と消費税の使途変更を中心とした解散の意思表明であった。 ●安全保障政策について 1.北朝鮮有事と「わが国防衛」という国益北朝鮮有事を語るなら、まずは自国日本の防衛を最優先にすべきだ。しかし、安倍政権の「我が国防衛」に対する施策はいかなるものだったか、時間軸で大雑把にまとめると以下だ。1.安保法制(...
ラトルのベートーベンと10月8日のゴー宣道場
倉持麟太郎
久々の投稿である。人にはいろいろなスタイルがあると思うが、私はやはり私なりのスタイルでしか私らしく思いを表現できないので、いつも通り、狂気じみた長文で記す。最後までお付き合い願いたい。 過日、サイモンラトル指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の来日演奏会で、ベートーベンの交響曲全曲演奏を聴いた。五日間で1番から9番まで一気に演奏し、公演当日には、驚いたこと...
”Welcome to politics”
倉持麟太郎
以前このブログでも、朝日新聞のWEBRONZAでも取り上げたベネズエラ人指揮者のグスターヴォドゥダメルの権力との闘い。このとき、ドゥダメルが対峙した最高権力者であるマドゥロ大統領がドゥダメルに投げかけた”welcome to politics”という言葉。この言葉が、今まさに自分の最も深いところにえぐるように投げ込まれている。 私が政治の世界と接点を持ち始め...
本日発売の週刊誌について
倉持麟太郎
本日発売の週刊誌報道(以下「本件報道」といいます。)につきまして、下記のとおりご説明させていただきます。 記 本日発売の週刊誌報道に際し、依頼者の皆様、顧問先会社の皆様、日頃より若輩の私をご指導いただいております皆様をはじめ、多くの方々に多大なご迷惑をおかけして誠に申し訳ご...
ドゥダメルは指揮棒を手にした戦士となるか
倉持麟太郎
このブログでも取り上げた、現代クラシック音楽界最後の救世主、指揮者のグスターヴォ・ドゥダメル。今年はウィーンのニューイヤーコンサートの指揮台にもダントツ最年少で登壇し、まさにその勢いはとどまることを知らない。そんなベネズエラが生んだスーパースターが、現在、祖国ベネズエラの暴政に対し、戦っている。戦いの相手は政府であり、ニコラス・マドゥロ、ベネズエラ大統領であ...
WEBRONZAに書いてます
倉持麟太郎
そういえばここでお知らせしておりませんでしたが、朝日新聞社の言論サイト、『WEBRONZA』でレギュラー執筆しています。こちらは、ゴー宣ブログよりもさらに頻度が低くなってしまっていますが、ご興味ある方は是非ご高覧ください! 今回は、 『アメリカ見聞録―日米関係の転換期に考える:日本は日本だけにしか通用しない内向きの価値ではなく、普遍的な価値を語るべきときだ』...
明日8月15日、終戦記念日の朝7時から「モーニングクロス」@東京MX
倉持麟太郎
【明日8月15日、終戦記念日の朝7時から「モーニングクロス」@東京MX】 明日の終戦記念日、朝7時?、東京MXの『モーニングクロス』に出演します! 明日は「これからのこの国のかたち(constitution)」についてお話したいと思います。
日本ファーストはなにでないか
倉持麟太郎
小池百合子都知事率いる都民ファーストの疾風怒濤の大勝冷めやらぬ中、その国政政党を創設するための政治塾の運営団体が発足した。その名も「日本ファーストの会」。川上、王、落合、清原、といった日本の偉大なファーストを結集した会。ではない。 ファースト(最優先)するのが都民から日本になった。日本最優先の政治団体だ。果たして、私が抱くこの会への強烈な違和感と危惧感は何か...
明日7月27日朝7時から東京MX「モーニングクロス」出演します
倉持麟太郎
明日7月27日朝7時から、東京MXテレビのモーニングクロスに出演します。またまた9条の話もします! そんな9条について徹底的に議論するのが、次回8月6日のゴー宣道場!井上先生のモノマネとかしたことないのにーあはは
共謀罪第1号で逮捕されたくて?2017夏
倉持麟太郎
本日、共謀罪法(テロ等準備罪とも呼んでる輩がいる)が施行。「テロ対策」という偽りの看板をかけ、委員会での審議における議会慣例の破壊や中間報告での採決等々、熟議の前提をことごとく毀損し成立した法律である。あらゆる意味で、法律が可哀そうになるほど民主的正当性がない。 また、「自由を制約するときは、選びうる選択肢の中でなるべく自由を制約しない方法で制約するように!...
小池ファーストと倉持勉強会のお知らせ
倉持麟太郎
先日、我が街東京の都議選が行われ、小池自分ファースト、否、都民ファーストが圧勝、自民歴史的惨敗、民進勝ちとか負けとか以前、といった結果となった。 「●●ファースト」、「現状への不満の受け皿」「何よりも都民」という内向性、普遍主義よりもローカルナショナリズム、これ、トランプが出てきたときと同じですね。ローカルナショナリズムでいえば、イギリスのブレグジットもそう...