新年早々、アメリカがベネズエラを大規模攻撃、マドゥロ大統領を拘束してブルックリンの拘置所に収容してしまった。
いかに人権を蹂躙する独裁者であろうと、中国やロシアと接近していようと、主権国家の大統領をさらって自国の拘置所に入れるなど、国際法を完全に無視した暴挙だ。
プーチンだって、ゼレンスキー大統領を拘束するなんてことはしていない。
アメリカは麻薬取締りを大義名分にベネズエラ沖で船舶を拿捕するなどの行為を続けてきたが、その法的根拠すら説明していない。
イラク戦争で、サダム・フセインを拘束したのと同じか?
いや、イラク戦争のときですらアメリカは安保理に決議案を出し、とりあえず体裁を整えようとした。
今回はそれすらないのだ。
もはや国連安保理常任理事国5ヵ国のうち、3ヵ国は「力による現状変更」を厭わない、ならず者国家となった。戦後の国際秩序(東西冷戦も含め)は、西側のアメリカがこのような暴挙を公然と行うようになったことで、完全に崩れたと言っていい。
中国やロシアの暴挙を批判するなら、アメリカの暴挙も批判しなければならない。
日本はアメリカに対して「国際秩序を守れ!」と言えるか?
力がなければ、国際社会で何を言っても影響力などない。
アメリカに媚び売って、その背中に必死にすがりつきながら中国にイキってみせる、そんなチャチな日本じゃ、どうにもならん。
北朝鮮も「オレ様のことを忘れるなよ!」と弾道ミサイル撃ってくるし。
正月は、石光真清の「城下の人」全四部作を読み始めた。
明治から大正にかけ、対ロシアの諜報活動をおこなっていた陸軍軍人の手記だ。
家のことが慌ただしいので夜のみ。
まだ第二部の途中だけど、満州への野望を隠さなくなったロシアに対して、満州の馬賊と共闘するさまが描かれている。男たちに負けず劣らず、満州に流れ着いた女たちも一筋縄ではいかない切れ者が登場したりする。
海の向こうどころか、部屋から一歩も出ずにネトネトウヨウヨしている今の日本からは、全く想像できない躍動感だ。
先日、熊本出張の折に訪れた石光真清の旧居↓
